苦手な人に効果的なとっておきのひとこと
本日もご相談から・・・
こちらが一生懸命にしていても何かにつけて小言や指摘をしてくる方っていますよね。
悪意がないことはわかっていても行動ごとにそれが続けば誰しも嫌気が差したり、イライラしたり、落ち込んだりするものです。
そこで今日は
うめ先生流
苦手な人に効果的なとっておきのひとこと
をお教えします!!
「なにそれ!そんなに効果的なひとことあるの?」「誰にでも効くの?」
と前のめりになって読んでいる方はきっと今そういうことで悩んでいるのでしょう。
保育業界に限らずこういう方はいるものです。
中には意地悪で言う方もいるかもしれませんし、本当に悪意なく親切が行き過ぎてそうなっている方もいます。
今回のご相談者さんはご自分で「悪意がないのはわかるんですけど・・・」とおっしゃっていたので、親切が行き過ぎているパターンなのだと思います。
親切のほかにも「この人を私が立派に育てなければ!」と正義に燃えての場合もあります。「私が教えてあげなければ!」ときっと思っているんですね。
ですがその理由に悪意があってもなくても、ストレスを抱えてしまう現状は避けたいところです。
そこでこんな方に効果的なとっておきのひとことをご紹介します。
とても効果があるので「この人ちょっともう苦手だ~~」という方には是非使って見て下さい。
◎苦手な人に効果的なひとこと
そのひとこととは・・・
「ありがとうございます!!」
です。
「えーーー、ありがとうとは正直思えないです・・・」というあなた。
大丈夫です。思えなくてもいいんです。思えなくても言って下さい。
「ありがとうございます、教えて下さって」
「ありがとうございます、そのやり方は知りませんでした」
「ありがとうございます、やってみます」
「ありがとうございます、次からやってみます」(これもアリです。笑)
「ありがとうございます、いつも」
「ありがとうございます、気に掛けて下さって」
ありがとうございます、に続く言葉は自分で考えてみて下さいね。
◎「ありがとう」の効果
本心で「ありがとう」とは思えていなくても、必ず効果があります。
「ありがとう」と感謝されて嫌な気持ちになる人はあまりいないんです。
意地悪で小言を言っている人は、意地悪したのに感謝されてびっくりします。その結果ひるんで小言が止まったり、その意地悪に効果がないことがわかったりします。
親切で小言を言っている人は、感謝されて満足します。私の親切があなたに届いたのね、と落ち着きます。
一度だけでなく、そのような場面に出会う都度、「ありがとうございます、~~」と言って下さいね。
そしてこれを繰り返しているうちに徐々に、自分にも良い効果があります。
ありがとうございます、に続く言葉を考える習慣が出来るんですね。そうすると、言葉だけでなく、自然と自分の中に感謝の気持ちが芽生えるようになるのです。
物事に対して感謝の視点を持つことは自分の精神衛生上とても良いですよ。
「また細かいこと言ってきたわ、腹立つわ!!イライラ!」
「また細かいこと言われた・・・落ち込む・・・どよ~~ん」
とイライラしたり鬱々したりするのはとてもネガティブな気持ちですが、
「また細かく教えてくれた!ありがたいわ~!!」
とポジティブに受け取ると自分の心が晴れやかになるものです。
もちろん、いきなりそんな風に思考を転換されるのは難しいと思うので最初は言葉だけで構いません。ありがとうと思えなくても口にしていくうちに相手も自分も変わっていきますよ。
◎どうしても「ありがとう」は言えないあなたにおすすめのひとこと
意地悪で言われているのに、どうしても「ありがとう」なんて言えません!!というあなた。嘘でも感謝の言葉なんか言えません!!というあなた。
そんなあなたにおすすめのひとことは
「ですよね~」
です。
相手に同調する言葉ですから同調出来ないときもあるでしょうが、ただの単語と思って使ってみて下さい。「ありがとう」という感謝の言葉よりは使いやすいと思います。
意地悪で言ったひとこと、嫌味で言ったひとことに、あなたが「ですよね~」と同調するとこれも相手はびっくりしてひるんでしまいます。そしてそれが続けばこの手の意地悪は通じないのだと理解してくれます。
是非使ってみて下さい。
◎そのひとことの注意点
心ではそう思っていなくても「ありがとう」「ですよね~」という感謝や同調の言葉は効果的ですよ!!
とお伝えしましたが、ひとつだけ注意点があります。
それは言い方です。
「ありがとうございます」も「ですよね~」も理想は笑顔を添えてやわらかく伝えることですが、そこまで出来ないとしても嫌な印象を残さない言い方をするようには心がけて下さい。
「ありがとうございますーーー!」「ですよねっ!!!!」
最初の文字や語尾をやたらと強調し、伸ばしたり跳ね上げたりする言い方をすると、かえって印象が悪くなり問題が勃発することになりかねません。
よく子どもが納得出来ていないのに無理に「ごめんね」を促されると「ごめんねっ!!」と変に音が強くなり、(オイオイ、ごめんって思ってないの丸わかりやぞ!笑)となりますよね?
子どもと関わるあなたはそんな場面を見たことがあるはず!!
あなたは子どもではなく大人ですから、言い方に裏腹な気持ちが出ないよう気をつけましょう!
◎保育中子どもの前でも小言を言われる場合
これは本当によくないですよね。
子どもと先生の関係にも響きます。
そんな場合は、
「ありがとうございます、今は子どもたちの前なのであとでまた教えて下さい♪」
と言ってみましょう。
「子どもたちの前なので」のひとことにその先生がハッと気が付いてくれるかもしれません。
その先生との関係上そんなことは言えない!!というあなたや、言ってみたけど効果ないです~~というあなたは、その先生より上の立場の先生に相談してそれとなく伝えてもらいましょう。
基本的には主任先生や園長先生に相談するのがいいと思います。
主任先生や園長先生は、先生たち一人一人が働きやすい環境をつくることや子どもたちにとってよりよい保育環境をつくることが責務ですから、あなたが相談してきたとわからないようにそれとなく、その先生に指導してくれるはずです。(普通はね、)
◎うめ先生のはなし
この「苦手な人に効果的なひとこと」のお話はセミナー中の余談で何度か話したことがあるのですが、実践してみてよかったと多く感想を頂いていたのです。
以前にもチラッとブログに書いたこともあるのですが、今回またこういった相談を頂いたということもあって、改めて書きました。(そのときの記事は→こちら)
私もね、経験があるんです。
それは臨時職員として働き始めた保育園でのことでした。
その園にはながーーーーく勤めているパートのN先生がいまして、異動のある正規職員の保育士よりもその園のことに詳しく、幅をきかせていたのです。
決して人の悪い先生ではないのですが、表情も言葉もきつく、とても細かいのです。
何かにつけて口を挟んで来ますし、正直ちょっとこわいと思いました。
そこで私は「ありがとう」作戦に出ました。
何かひとこと言われる度に「N先生ありがとうございます、~~」と応じます。
そうするとN先生の言葉に本当に感謝するようになりました。
そして、小言を言われなくてもN先生が行動する度に感謝したい点が浮かぶようになったのです。
掃除している姿を見て「N先生!ありがとうございます、きれいにしてくれて」
子どもの着替え援助をしてくれる姿を見て「N先生!ありがとうございます、○○ちゃんの着替え!○○ちゃんよかったね~」と。
そうして数ヶ月たったある日。
突然N先生が私に玉ねぎをくれました。笑
家の畑になった新玉だそうです。
突然玉ねぎ!!!とびっくりしましたが、相変わらず無表情ながらN先生が「うめ先生いつも頑張ってるから何かしてあげたくて」と言ってくれてとても嬉しかったです。
気が付けば、N先生からの小言はいつのまにかなくなっていました。
私はこの園で働いていた頃、シングルマザーで子どもたちを育てながら親権裁判闘争中という辛い時期でもありました。
そして我が子の療育通園や裁判所出廷などで出勤できない日も多く、結果として1年で臨時職員の契約を切られることになったのですが、そうなったときにもN先生がたくさんの求人情報をかきあつめて来てくれました。
小言のオンパレードだったときに「あーこの先生苦手!」で終わっていたら、そのような協力を最後にもらえたとは思えません。
「ありがとうございます」
最初こそ、その言葉に実感がなかったとしても言葉に釣られて次第に感謝の気持ちは出てきます。そしてそこから築ける関係はとてもあたたかいんですよ。
苦手な人との関係に頭を抱えているあなた。
明日から始めてみて下さい。
「ありがとうございます、○○して下さって」
その方との関係が良くなることを願っています。
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