うめ先生のブログ

「子どもを集める」のではなく「子どもが集まる」保育をしよう!

せんせいの言葉には威力がある!

私が新任の頃のお話です。

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幼稚園の4歳児。

クラスには、4月から入園の子どもたちと年少クラスから進級してきた子どもたちがいました。

まあちゃんは進級組でしたが、なかなか新しいクラスになれず毎日号泣していました。

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焦る私。

イライラするママ。

担任とママの様子がそんな感じでまぁちゃんが慣れるはずもなく、進級からひと月経っても泣き止んで活動する様子はありませんでした。

 

ところがある日のこと。

ふと園庭を見ると、まあちゃんが泣かずに遊んでいるではありませんか!!

泣いて保育室でうずくまっているまあちゃんしか見たことなかった私は雲梯にぶら下がって遊ぶまぁちゃんの姿にびっくり!!

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泣いてない!遊んでる!!雲梯なんて出来るんだ!!!

 

びっくりやら嬉しいやら感動で、持っていた箒を放り出して、まぁちゃんの元へ叫んで走って行きました。

 

実はこれ、保育時間ではなくて子どもたちは通園バスやお迎えを待つ時間。私達、教諭は交代でバスに添乗したり園内の清掃をする時間でした。

まぁちゃんはこの日、ママが直接園に迎えに来ていたのです。ママがそばにいたので安心して泣き止み、遊んでいたんですね。

 

それでも私はとても嬉しかったんです。

それまで泣いてないまあちゃんを見たことが一度もなかったので、泣いてない上に遊んでいる、そんな姿を見れてとっても嬉しかったんです。

 

素直に感動して溢れた言葉。

「まぁちゃんスゴイ!そんなこと出来るの?」

「スゴイスゴイ!もっとやって見せて!!」

「まあちゃんやったあ!端から端まで出来た!!」

「先生うれしいっ!!」

 

翌日の登園からまぁちゃんはもう泣きませんでした。

このことがきっかけでやっと私はまぁちゃんと仲良くなれたのです。

 

まぁちゃんは泣かなくなっただけでなく、このことで大きな自信を付けました。そしてママに頼んで体操教室にも行くようになり、雲梯だけでなく鉄棒やマット運動などをとても上手に出来るようになりました。

 

変わったのはまぁちゃんだけではありませんでした。

まぁちゃんがにこにこ元気に幼稚園に来るようになり、さらには「せんせいだいすき!」と言ってくれるようになり、ママの様子も変わりました。

以前のように「新人が担任とか最悪!」なんてもう言いませんでした。

園行事などで保護者の協力が必要な時は率先して手助けして下さいました。

 

 

 

子どもにとって(保護者にとっても)先生の言葉は威力があります。

ひとことで元気になったり、自信をつけたり。

 

でもそれは逆もあり得るということです。

 

実は今日保護者の立場の方からの相談がありました。

幼稚園に行くようになって自分のことを「◯◯ちゃんはわるいから」と言うようになったのだと。親はそんなことを決して言ったことがないから幼稚園で言われているのだろう、と推測なさっていました。

好奇心が強く集団から飛び出てしまうことがあるから・・・とも話をされていましたが、その◯◯ちゃんとご両親の気持ちを思うと、同業の者として申し訳なく、そして悔しくてたまりませんでした。

 

言葉は発したら消えません。

自分の言葉がどれほどの力を秘めているのか、私たちは知っておかなければなりません。

私たちの言葉は、良くも悪くも大きな力があるんですよ。

そのことをどうかみなさん、忘れないでいましょうね。

 

 

そんなこともあって今日のLINE@(書籍紹介)は言葉掛けを学べる書籍をセレクトしました。

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あなたの言葉は子どもたちを幸せにするものでありますように。