うめ先生のブログ

「子どもを集める」のではなく「子どもが集まる」保育をしよう!

ないなら作っちゃえ!保育士あるあるな精神で作った雛飾り

本日は節分です。

日曜日なので多くの園では一昨日のうちに節分行事を楽しまれたようでしたね。

保育の仕事は行事を追っていく仕事でもあるので、このブログを読んでる保育関係者のみなさんの頭はすでに次の行事でいっぱいではないかと思います。

そんな現役のみなさんの心中に思いを馳せていて、思い出したことがありました。

 

①誕生会何する?K先生の案

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とても物腰が柔らかく、教えて欲しいことなど尋ねると真摯に応えてくれる真面目で優しい先輩保育士のK先生。クラスを一緒に持ったことはないのですが、このときは誕生会の担当が一緒でした。

 

K先生の案は

「ひなまつり絵本の内容をペープサートかパネルシアターでしたい」

「そのおひなさまに雛飾りの説明をしてもらいたい」

「七段飾りを子どもたちの前に飾りたい」

でした。

 

ですが、その園には七段飾りがありませんでした。

「無理なこと言っちゃってごめんごめん!」

と笑うK先生。

 

②(K先生の案を受けて)うめ先生の案

そんなK先生の案を受けて、

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私はひらめきました!!!

「おもしろい保育をするうめ先生」として、この頃は認識してもらえていましたが結構突拍子もないことをすることも多かったので、

穏やかなK先生に

「うめ先生のひらめきこわい~」

と最初は引かれました(笑

でも、私の案をきちんと説明するとK先生も賛成してくれたんです。

 

私の案とはイラストの通り、

「ないなら作っちゃいましょう!!」

ということで雛飾りを作るというものです。

ですがただ飾りを作るのではなく、その飾りを使って「ひなまつりのお話」も出来るように考えました。

つまりK先生の案すべてがこの雛飾りによって出来るという、一石二鳥の雛飾りです。

 

③制作上、考慮すべきこと

制作する上で考慮しなければならないことがありました。

それは「保管場所・収納方法」です。

せっかく作るのですから、終わって処分というのは哀しいです。

出来れば毎年飾ったり使えたりするものでありたい。

でも収納に場所を取るのは困る。

ということで、作る飾りは平面にすることになりました。

立体で作れるとより本物の雛飾りに近付きますが、平面にすることで収納がしやすくなります。収納場所としては職員ロッカーの裏側を想定して作ることにしました。

 

そして考慮すべき問題がもう1つ。

制作に時間を掛け過ぎないこと。

2月頃から年度末に向けての業務が増えます。K先生も私も担任としてクラスを持っている身。クラスの仕事もあるのです。なので、時間を掛けすぎずに作れるようにすることも踏まえて制作法を考えました。

 

④出来上がった雛飾り

そして出来上がったのがこちら!!!

じゃーーーーーん!!!

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どうなっているかわかるでしょうか?

ちょっと制作中の写真も添えますね。↓

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⑤作り方

大きなダンボールを土台にしています。

赤い毛氈の部分、毛氈のすそ部分、屏風やぼんぼりは色画用紙で作っています。

屏風は黒画用紙と金紙です。

正面から少しでも立体に見えるようなカットをしています。

 

お内裏様やお雛様方、人形や置物はすべて絵本のカラーコピーです。(時間削減の為)

絵本「ひなまつりルンルン♪おんなのこの日」を取り入れています。

人形はそれぞれを段飾りから外せるようにしています。

そして外すとペープサートになっています。

演じ手の人数が確保出来ない関係で三人官女や五人囃子は横向きに棒が付き、一人が全員を演じる仕様にしています。

 

この飾りを支えるもの(後ろ側)は、あえて何も作っていません。

誕生会のときも、それ以外に飾るときも後ろに立てかけるようにしていました。

 

大きさは実際の七段飾りくらいを想定して作っています。

 

⑥演じ方(行事案)

雛飾りをホール前方の真ん中に飾っておく。

雛飾り横はペープサートを演じる台を準備する。

 

誕生児のお祝いが終わり、出し物の段階になってお雛様が飾りから飛び出し、お話が始まる。(このお話は絵本「ひなまつりルンルン♪おんなのこの日」を元にしました。)

出て行ったお雛様を追いかけてお内裏様も飛び出す冒険ストーリーです。

最後には戻ってきて、ペープサートの人形たちと子どもたちみんなで「ひなまつり」の歌を歌ってお話はおしまい。

そこから今度はペープサートのお雛様がひなまつりの由来や雛飾りの説明をしてくれました。途中クイズ形式も取り入れて、子どもたちが楽しみながら由来を知ることが出来るように配慮しました。

 

⑦作ってみて、やってみて

とても簡単な方法で作ったのですが、大きさもあってか実際は、写真以上に豪華に見えましたし、子どもたちにも喜ばれました。

園に雛飾りがなかったので、しばらく玄関ホールに飾ったのですが、子どもたちも触ってみたり覚えたばかりの由来を保護者に教える姿も見られて微笑ましかったです。

 

さて、その由来。

実は私たちも知らなかったことが色々ありまして。

三人官女の一人だけお歯黒をしているとか、既婚であるとか、誕生会担当保育士以外の先生たちも一緒になって盛り上がりました(笑)

(チームワークのいい職場だったな~)

そんな私たち保育士の楽しい雰囲気が子どもたちにも伝わったことは確かです☆

 

収納はビニールでカバーをしてから、ロッカー裏にしまいました。

ロッカー横に「おひなさま、います!」とメモ貼りもしっかりしましたよ。

(忘れ去られたら困る~~)

 

⑧まとめ

今回の記事はですね、「雛飾りがない園は作るといいよ」という提案をしたいのではありません。それだったら「買うよ」っていう園もありますし、それぞれの園のやり方や事情に合わせて楽しめばいいと思っています。

 

ただ「ないなら作っちゃえ!」と思ったこの発想は「保育士あるある」じゃないでしょうか?「太鼓ないから作ろうか!」みたいなことって結構ありませんか?

そんな現役時代を思い出したので綴ってみようと思ったまでなのです。

 

参考にしか、いや参考にもならないかもしれませんが、

「へ~、そんなひなまつり行事をしたことがあるんだな~」くらいに読んで頂けたら充分です☆

 

雛飾りといえば、私が在職していた園でなかなか素敵なことをしていたことをもう1つ思い出したので、またご紹介出来たらと思っています。

 

 

 

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