長いものになったときこそ注意!長いものに巻かれる強さ、巻かれない強さ。
就職園での新人研修が始まり、
実習の時には気が付かなかった「あれ?」と思うような園内の暗黙のルールに気が付き、戸惑って「うめ先生の個別相談」に来られた先生が数人いまして・・・。
その先生たちの話を聞いて私も自分の新人時代を思い出したのです。
さて、イラスト中の問いですが・・・
あなたはどちらのタイプですか?
周りに合わせますか?
それとも自分の考えを通しますか?
どちらがいいということではなくて、どちらかが正解ということでもないと、今の私は考えています。
周りに合わせる先生は「長いものに巻かれる」という強さを持っているんだと思います。自分の考えを通す先生は「巻かれない」強さを持っているんだと思います。
イラストに描いた新人時代の私がそのときどうしたかと言いますと・・・
自分の考えを通しました。
保育書籍の年間購読は自分のお金でするものです。
そこが半ば強制的に決められることが我慢出来ませんでした。
私の場合、幼稚園から転職してきたということもあり、他の新人さんが疑問を持たずに受け入れていく園のルールにことごとく疑問を感じていました。
実を言うと、保育書籍の年間購読だけではないんです。
誰でも扱える場所に強制的に印鑑を保管させられることや、クラス費と称して徴収されるお金が保育に遣われること、園の出入り業者からたくさんのエプロンをシーズンごとに買わされること・・・・。
それらにことごとく意見していました(笑
このブログを読んでいるみなさんもそのブラックぶりに、「それは言っていいよ~」と思ったかもしれません。
でも私はその行為は、半分失敗だった気がします。
長いものに巻かれず自分の意見を主張するということは、主張の仕方を間違えると協調性をなくし周りとの関係を壊すからです。
このときの私はまさに、主張の仕方を間違えたと思います。
まわりの目を恐れず正しいと思うことを主張する、これは確かに強さであったと思いますが主張の仕方を間違えたことによる精神的なダメージも結構受けました。
(空気が読めないのと空気を読まないのは違うのでね)
私は6園で働いてきましたが、どの園にも多少「暗黙のルール」みたいなものは存在するものです。
若いときはそうして「間違ってることは許せない!」と主張していましたが、経験を重ねるに連れ「今はまわりに合わせておこう!」と考えられるようになりました。
そうして気が付いたのです。
長いものに巻かれることもまた強さを要するのだと。
若いときは自分の考えを持たなかったり言わなかったりすることを、弱さだと勘違いしていたんですね。
自分の考えを抑えて、周りに同調していくこともダメージがないわけではありません。
つまりどちらでもいいと思うんです。
長いものに巻かれても、巻かれなくても。
自分のストレスの少ない方を選びましょう!
どちらを選んでもあなたは強い!!
ただそれぞれに注意点はあります。
長いものに巻かれる・・・と言っても、自分の意見は大事に持っておきましょう。
意見を持たずに周りに同調することはよくありません。
場合によっては同調してはならないことだってあるのです。(子どもの安全に関わることであったり、自身や他職員の尊厳に関わることであったり・・・)
自分の考えを貫く・・・と言っても、周りの人を尊重する気持ちは持っておきましょう。
保育はチームで行なうものです。たった一人で保育をするのではありません。
主張するは悪しき風習の断絶であり、周りの人を責めることではないのです。
人と違う意見を主張するということは、その分、人との間に壁が出来ます。でも人間関係を壊すことは目的ではありませんね。だからこそ主張の仕方に気をつけなければなりません。
これらの注意点を踏まえて、自分の性格を鑑みて、ストレスのない方法を選びましょう。
そしてね、一番大事なことは・・・・
自分がいつか「長いもの」(上の立場であったり意見の通りやすい立場であったり)になったときの在り方だと思うんです。
それは人としての在り方でもあります。
新人さんから頂いたご相談の中で、「休憩をもらえない日がある」という内容がありました。
忙しい日は先輩先生方も休憩をとっていない様子。
休憩がない日についての疑問を主張していいのか、どうなのか。
こういったことだと思います。
休憩は当然の権利だから主張していいんです。
本来は主張すべきことなんです。
だけど暗黙のルールのように誰も言わないことを、今の立場で主張して先輩先生方との関係は大丈夫でしょうか。
私だったら主張するかもしれません。
でも人間関係の構築が出来てからの方が誤解なく伝えられるかもしれません。
どちらを選んでもあなたの自由なのです。
ただあなたが先輩保育士になったとき、このことをうやむやにしないで欲しいです。
意見を主張しやすい立場になったときこそ、どうあるべきかどうするべきか考えて欲しいのです。
長いものに巻かれる強さ、巻かれない強さ。
どちらを持っていてもいいんです。
大切なのは、長いものになった時。
学生さんや新人さんは、このことを心の片隅に忍ばせておいて下さいね。
先生方は自身を振り返ってみて下さい。
「長いもの」となった先生方、今一度ご自分の在り方を見つめてみましょう。
私もそうします。
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