雨の日におすすめ!子どもとの過ごし方
雨の日。
それも台風となると子どもを連れて外に出るわけにはいかず、有り余る子どもの元気に頭を抱えるママさん・パパさんも多いのではないでしょうか?
大人は台風が来ると、その被害がどんなものだろうか、仕事はどうなるだろうかと心を痛めますが子どもは元気なものです。もしかするといつも以上に元気かもしれません。
なぜだかわかりますか?
それは、家族で過ごせるからです。
大人はついつい忘れがちですが、子どもにとって一番心地の良い場所、一緒にいたい人は保育園や幼稚園、そして園の先生達ではありません。
おうちです。家族です。
私も幼少期を振り返ると台風に対して今のようなネガティブなイメージはありませんでした。むしろ嬉しかったです。
いつも仕事で留守にしている母が家にいるからです。保育園に行かなくていいからです。どれほどの暴風雨でも雷が鳴っても、停電したって、家族で過ごす時間はしあわせに感じるものなのです。
そんな子どもの根本の気持ちを保育者も、そしてママさんパパさんも知っていて欲しいと思います。
・・・とは言っても、喜びを原料に元気が膨れ上がった子どもと、ずっと家で過ごすのは結構大変です。
子どもは思い切り遊べないとストレスがたまります。機嫌を損ねて兄弟げんかばかり。「待って!家の中が台風ですから!!」なんてことになり兼ねません。
(きっとママさんたち激しく同意してくれることでしょう。)
そこで今回は
うめ先生流
雨の日におすすめ子どもとの過ごし方
をご紹介します。
ご紹介するものは、私が子どもの時に楽しんだもの、我が子と遊んで盛り上がったものなどです。全てをしてみる必要はありません。ご自分の家庭やお子さんの性格に合うようものを選んでアレンジしながら、楽しんで頂ければと思います。
◎秘密基地ごっこ
おうちの中に秘密基地を作っちゃう遊びです。子ども部屋にキッズテントを置いている家庭も多いかもしれませんが、「ある」のと「作る」のは違います!
家族一丸となって基地を作って欲しいです。
ダイニングテーブルの下とか、椅子を並べてタオルケットを掛け屋根にするとか、普段は遊びに使わないものをダイナミックに使ってみることがポイントです。
これは私が子どもの時に家族でよくした遊びです。イラストに浮き輪を描いてますよね。これは母が出してきて、「窓にしよう」って並べてくれたのが嬉しかったのを覚えているんですよ。
子どものアイデアを取り入れつつ、大人だからこそ出せるアイテムも大いに提供して欲しいですね。浮き輪はその一例です。しまい込んでいる物を取り出せるのは大人だけですから。
停電したときに、懐中電灯を付け、秘密基地で過ごすとわくわくする気持ちしかありませんでした。汗びっしょりでしたけど。中でおやつを食べたりしてね。
「○○家の秘密基地」童心に返って是非作ってみて下さいね。
◎かくれんぼ大会
子どもの大好きなかくれんぼをおうちの中でしてみませんか?
「うちは狭くて隠れるところなんてないんです!」なんて思ってます?そんな方もやってみて欲しいですね。子どもはきっとどこかに隠れますから。
子どもの隠れる姿に学んで下さい。隠れきれていませんから!
でもそれでいいんですよ。姿が半分見えていたって、すぐに見つかったっていいんです。お子さんの年齢によってはルールもよくわからなくて、隠れたいのについて来ちゃったとか、そんなこともあるかもしれませんがそれもOKなんです。一緒に隠れちゃってもはや「かくれんぼ」ではないかもしれないけどいいんです。
「○○家のかくれんぼ」ってことで結果オーライです。布団の中、カーテンの後ろ。テーブルの下、他にも壁に張り付いたり(笑)子どもと一緒に隠れちゃいましょう!
◎ピクニックごっこ
おうちの中でピクニックです。お弁当持って家族並んで家中を歌いながら歩きましょう!そしてリビングにシートを広げてお弁当タイムです!!
運動会や遠足のように凝ったお弁当を作る必要はありません。なんとなく雰囲気を出せたらそれでいいのです。
保育園でもピクニックごっこみたいな遊びはしますが、園だと残念なことに本当の食べ物を遊びに提供することは出来ません。本物のお弁当が出せるのは家庭ならではなんですよ。
ピクニックごっこでなくても、「おやつパーティー」とか「カフェごっこ」とか素敵にアレンジするといいですよね。ただ、いつもの食事のようにテーブルについて食べるのではなく、シートを敷いて食べると言う非日常感が子どものわくわくを作るので、環境づくりはこだわって欲しいと思います。
◎運動会ごっこ
体力が有り余ってるお子さんにおすすめです。運動会と言っても保育園のようにかけっこやリレーなんて取り入れなくていいんです。
音楽をかけて好きに踊るとか、ママのヨガを家族みんなでしちゃうとか、パパの筋トレ真似してみようとか。
パン食い競争なんて面白そうじゃないですか?パンがたくさんなかったらカットしてラップに包んでぶらさげたらいいんですよ。飴食い競争もちょっと粉が散らかることは覚悟してやってみたら楽しいですよ。
クッション並べて椅子取りゲーム(椅子じゃないけど)も楽しいですよ。
本格派の家族はプログラムを作るのもいいですよね。
◎映画館ごっこ
プロジェクターなんてなくて構いません。いつも観ているTVでいいんです。
TV前に置いてるテーブルは避け、紙コップにポップコーン入れて、ジュースを手元に置きましょう。それでもう何となく映画館に行った気持ちになりますよ。
もちろん観るものは、お子さん向けのものを選んで下さいね。事前に用意出来るならば録り溜めたアニメより、いつもと少し違うものがいいですね。お子さんの年齢によっては長い作品は観れないと思います。吟味して選びましょうね。
私が子どものころはよく部屋を暗くして観ていましたが、ポケモンショックとかもありますからね。お子さんの安全を第一に環境を作ってみて下さいね。
ちなみにイラストに描いちゃったんですけど「ティンカー・ベル」シリーズ観たことありますか?我が子と随分はまったんです。ピーターパンに出てくる妖精、ティンカーベルを主人公にした物語で、シリーズ化しているアニメ映画です。(おすすめです笑)気持ちがほっこりしますよ~。
◎クッキングパーティー
子どもと一緒にお料理してみましょう!ごはんを作るもよし、パンを焼くもよし。でも出来るなら子どもの出来る工程を多くして欲しいです。
お子さんの年齢にもよりますがクッキー作りは生地さえ用意しておけば、子どもにとっては粘土遊びのような感じで楽しめます。(私はお菓子作りが得意ではないので、市販のクッキー生地を使っていました。)
クレープ作りでも、スイートポテト作りでもなんでもいいんです。停電が心配であれば、白玉団子作りとか。
お料理上手なママさんはもっと色んなアイデアが浮かぶかもしれませんね。食べるところまで楽しめるのがいいところです。
◎おみせやさんごっこ
これは1才半以上の、どの年齢のお子さんも楽しめます。
「いらっしゃいませ~」「これください!」そんなやりとりをお子さんとしてみましょう。お子さんの年齢があがれば、売り物を作ってみたり、お金を用意したり、お店のディスプレイに凝ったりと楽しみが膨らみます。
「そういえば保育園でやっているのを見たな」という保護者さんも多いのではないでしょうか?園でオーソドックスに遊ばれている、それはつまりそれだけ人気のある遊びなのです。
お子さんと一緒に商品を作ったり、お店を飾ったり、楽しんでみてくださいね。
◎おりがみ大会
ひたすらおりがみで遊ぶ会です。子ども部屋がおりがみで埋め尽くされるほど折りました。(私が)
子どもも簡単なものを折るんですけど、段々と出来上がったおりがみで遊び始めるんですね。でもとても盛り上がりました。折り方はネットでも調べられますし、出来上がったものは遊んでも飾っても、それを作品にしてもいいですよね。
◎作って遊ぼうごっこ
3歳以上児さんにおすすめです。製作に使えるあらゆるものを用意しておくんです。色鉛筆、マーカー、のり、はさみといった文房具。空き箱、トイレットペーパーの芯、紙袋などの廃材。色画用紙やおりがみ。
そしてそれらを自由に使って自由に何かを作るだけ。子どもはお題やテーマがなくても、集中してどんどん作り出していきますよ。
我が子はふたりとも絵が上手で製作活動が好きだったので、雨の日に限らず、この遊びはよくしました。子ども部屋をアトリエSEAFLOWER(我が子ふたりの名前から考えて。笑)と名付けて、たくさんの作品をうみだしてくれました。
保育園でも年長クラスでよくしました。子ども達の集中力や発想力はびっくりしますよ。出来上がった作品はもし奇想天外なものでも、たくさんたくさんほめて飾ってあげて下さいね。
◎子どもが喜ぶための重要なポイント
ここまで読んでみて気がついたことはありますか?実は子どもに喜んでもらうための重要なポイント、どの遊びをする上でも必要な共通点があるんです。
大事なことですので、このポイントは必ず押さえてくださいね。
1 子どもと一緒に楽しもう!
家事や炊事や家庭にいると色々やることがありますし、どうせ休みなら断捨離でも・・・!なんて考えたくなりますが、この日は子どもと思いっきり過ごそう!と腹をくくって下さい。
最初にお伝えした、家族で過ごすから嬉しい子どもの気持ちを思い出して下さいね。
映画館ごっこなんて、子ども達画面に集中しているし、「しめしめ 今のうちに出来ることは・・・」なんて考えがよぎるかもしれませんがグッと我慢してください。
ママが一緒にしてくれるから、パパが一緒にしてくれるから、だから子どもは楽しいんですよ。
そして子どもは大人をよく見ていますからね。「ハイハイ一緒にいればいいんでしょ」なんて態度は心の中お見通しです。ママとパパが一緒に遊んで、一緒に喜んで、一緒に楽しいって笑ってくれるから嬉しいんですよ。そこは忘れないで下さいね。
2大々的に遊ぼう!
ご紹介した遊びのどれも「○○ごっこ」「○○大会」「○○パーティー」と銘打ってると思います。気合を入れてその遊びに取り組んで欲しいんですよ。
もっとおしゃれでカッコイイ名前にしてもいいですよ。なんだかよくわからなくても素敵な響きに子どもは大喜びです。
我が子もそうでしたよ。「アトリエしーふらわしよう!」って言ってましたもん。笑
きっとアトリエなんて言葉の意味はわからなかったと思うんですけど、その響きと遊びの魅力が重なってわくわくするんです。
そして思いっきり遊んで欲しいんです。大人も子どものように思いっきり遊びの世界に入り込んで欲しいです。ピクニックごっこならリュックサック出してみたり、運動会ごっこなら思いきって家具移動させてみたり。
3大人ならではのエッセンスを提供しよう!
どんなに子どもが遊びの天才と言っても、子どもだけでは立ち入れない領域があるんです。家のクロゼットの奥にしまい込んだ物を取り出すとか、食べ物を作るとか、そういう大人がいるからこそ出来ることや、遊びの楽しいアドバイスを子どもに提供してあげて欲しいのです。
例えばお店屋さんごっこ。スウィーツを売るお店だったとして、子どもが一生懸命画用紙でスウィーツを作るもの楽しいんですけど、ママが特別にキッチンからゼラチンを取り出して、一緒に絵の具の色水ゼリーを作れたら?楽しさが倍増ですよね?
そういうことなのです。
4後片付けの心配はおいておこう!
きっとどんな遊びをしても、主に片付けるのはママですから「あ~これは嫌だな、散らかるな」という考えが浮かぶと思うんです。
わかりますよ。私もアイロンビーズ買ってあげたものの、ビーズの散らばりが怖くてそっと押入れの奥に隠していましたから。
でもね、思い切って下さい。この日の、この遊びだけは大いに散らかそうじゃないか!と。
遊びの後、もちろん子どもも一緒に後片付けしてもらうんですけど、もしそれが上手でなくても怒りあげるようなことはしないで下さいね。せっかくの楽しい時間が台無しです。
お片付けについてはいつか記事にしようと思うんですけど、子どもが大人の望むように片付けられるようになるには、その環境を大人が作る必要があるんです。
その環境が出来ていないご家庭は「片付けよう!」と誘いながらも、ママやパパが片付けるくらいの気持ちでいて下さい。そんなママやパパの姿勢も片付け上手の子どもを育てる環境のひとつなんです。(専門用語で人的環境と言います。)
5無理はしちゃだめ!
ママさんの中には、「出産や育児の疲れで子どもと遊ぶ余裕がないんです。心や体力に余裕がないんです。」という方もいるかもしれませんね。イラストにはパパがいるけど「うちはワンオペなんです!子どもと遊ぶ気持ちの余裕ないです!」って方もいるでしょう。
そんなママさん、この記事を読んで「ああそうか、遊んであげなくちゃ・・・」と無理しなくていいです。ママが無理しても子どもは嬉しくないですからね。
頼れる人がいるなら頼っていいんです。いないならTVやスマホにお任せしたっていいんです。
遊びの質よりあなたの心身の健康の方が大事。
家の中の安全だけは配慮して(危ないものを手の届くところに置かないとかね)あとは子どもの自由に任せましょう。子どもは自分で遊びを作ることが出来ます。部屋は散らかるかもしれませんが、それはいいじゃないですか。
子どもがじっくり遊んでいる姿をしっかり認めて受け止めて感謝して、それだけで伝わるんですよ。大丈夫です。
◎まとめ
いかがでしたか?
考え出せばもっともっと遊びは浮かんで来るのですが、実際に自分がしていたものをご紹介しました。
今日の朝こそ、この記事が読みたかったと言われそうですが、台風でなくても雨の日の休日におすすめの過ごし方として読んで頂けると嬉しいです。
あまり堅く考えることもないですよ。「図書館ごっこ~」と称して絵本読む子どもの横で雑誌広げるとかもアリです。要は、いかに楽しい雰囲気にするかです。
あなたがお子さんとかけがえのないひと時を過ごせますように。