実習で抱っこはダメ?子どもと絶対に仲良くなれる方法!
実習でこんな経験をした保育学生さんはいませんか?
子どもたちは実習の先生が大好きです。
隙あらば実習の先生のひざに座ってべったりとあまえたい!!
そんな子どもたちが可愛いのと、どう対応すべきかわからないのとで、気が付くと同じ子どもばかりを抱っこしていたり、イラストのようにトラブルになってしまったり。
そんな様子をみた指導保育者の先生に
「抱っこしなくていいよ」
「同じ子ばかり抱っこしないで」
「抱っこばかりしてないでもっとしっかりと関わって」
などと指導される実習生、実はとても多いのです。
◎実習での「抱っこ」
抱っこはスキンシップのひとつとしてとても大事なものです。
何歳になっても(たとえ小学生になったとしても)子どもが抱っこを求める間はそれにしっかり応えた方がいい。学校でもそう習ったのではないでしょうか?
なのに実習で「抱っこばかりしないでね」と言われるのはなぜなのか。
考えたことがありますか?
私たち保育者は目の前の子どもだけを見て保育するわけではありません。
クラスの子どもたち全員を見て、全員を保育しなければならないのです。
「抱っこばかりしないでね」
というのは抱っこをしてはいけません!という意味ではありません。
今その子を抱っこしていることで、「あなたはその子どもしか見えていないですよー」という助言なのです。その助言には「他の子どもたちのことも見てあげてね、関わってあげてね」という気持ちが込められています。
それは子どもたちのための言葉でもあるし、実習に来ているあなたのための言葉でもあります。どの子どもたちにも実習生と関わらせてあげたいし、実習生には子どもたち全員と関わって学んで欲しいのです。
他にも「抱っこばかりしないでね」は「ただ抱っこする、はしないでね」という意味が込められていることがあります。
これはどういうことかと言うと、「ただ子どもをひざに乗せている、ただ抱きかかえている、という状況になっていますよ。」という助言です。
意図がなく、ただそうしているだけではだめなのです。
ひざに乗せたり、抱きかかえながらも、子どもの心が何を訴えているのか、何を求めているのか、それを受け止め、それに応えながら、ひざに乗せたり抱っこしたりすることが大事なのです。(応答的保育なんて言いますが・・・)
ただひざに乗せている、という状況では子どもと関わっているとは言えないのですね。
(なんで抱っこしちゃだめなの!)
と、もやもやしたりイライラしたりせず、指導保育者の先生の言葉の意味をしっかり考えるようにしましょう。(本当はそういう細かいところまで教えてくれたらいいのですが・・・)
◎子どもと絶対に仲良くなれる方法!
抱っこはなるべくしないで、どうやって子どもと仲良くなったらいいんだろう・・・と悩んでいるあなた。
そんなあなたに確実に子どもと仲良くなれる方法をお教えします!
それは、子どもとしっかり遊ぶことです!!
子どもは一緒に遊んでくれる大人が大好きです。
子どもたちと同じ目線で、自分も子どもに戻ったくらいの気持ちで、思いっきり一緒に遊んでみて下さい。すぐに子どもたちの反応に変化が出てくると思います。
私もいつも全力で子どもたちと遊んでいました。
おままごとのときは一緒におままごとエプロンを着けましたし、おしゃれごっこに誘われたときは髪になぞの飾りをたくさん着けました。
かくれんぼでは誰にも見つからないところに隠れますし、ドッヂボールも全力でボールから逃げます。アナ雪ごっこでは雪の中で叫んで歌いましたし(イメージ)、子どもたちのルールに合わせてだるまになって地面を寝そべったこともあります。(2歳児の「だるまさんがころんだ」は子どもが実際に転びがち!笑)
全力で子どもたちと遊んでみて下さい。
子どもたちのあなたへ向ける表情が変わります。
子どもたちの心がぐんとあなたに近付きます。
子どもたちの全身があなたを好きだと伝えてくれます。
もちろん保育者の仕事はただ子どもと遊ぶことではありません。
(一般にそう勘違いされて腹立つことも多いですが)
その遊びの設定や遊びの中での関わりは、子どもたち一人一人の、持って産まれた性格、家庭環境、発達、健康状態などのあらゆるバックグラウンドを考慮して立てた「この子にはこう育って欲しい」という願いを元に築いているものです。
ですが、実習の段階ではここまで出来なくて大丈夫です。
特に最初の実習では「子どもたちと全力で遊ぶ」が出来るだけで充分素晴らしいと私は思います。しっかり遊ぶと子どもたちとの関係もしっかり築けるようになるからです。
指導保育者によっては「この子にはこんな願いを持ってこんな風に関わっているんだよ」と教えてもらえることもあります。そう教えてもらえたら関わり方をさらに工夫してみるといいですね。
まずはしっかり子どもたち一人一人と遊ぶことです。
◎遊びたいのに抱っこを求められたら?
「さあ!子どもたちといっぱい遊ぶぞ!」と意気込んでたのに、子どもがひざに座って降りない、抱っこ抱っこで遊びが始まらない・・・。そんなときはどうしたらいいの?という学生さんもいると思います。
そんなときは抱っこから遊びを発展させてみましょう。
子どもがひざに乗っているのなら、子どもを乗せたまま足をのばして「バスははしる」や「うまはとしとし」などのふれあい遊びにしてみるといいのです。足をのばしたら子どもが3人くらい座れますよ。(重いけどね)
ふれあい遊びは抱っこされたい子どもの気持ちを満たしながら、遊びに入って行けるのでたくさんのレパートリーを持っておくことをおすすめします!
遊びのレパートリーを増やしたい方は「うめ先生チャンネル」
是非チャンネル登録してね。
◎まとめ
実習先で言われる「抱っこばかりしないで」の意味、おわかり頂けたでしょうか?
もちろん年齢月齢や保育暦によっては「先生、この子抱っこしてあげて~」と言われることもあると思います。そんなときは、子どもの気持ちを考えながら満たしながら、しっかり抱っこしてあげて下さいね。
そして「抱っこばかりしないで」と言われても状況によって抱っこすべきときもあります。あくまでも臨機応変に子どもたちの様子を見ながら対応していきましょう。
そして、「子どもたちと絶対に仲良くなれる方法!」
実はベテラン保育者と言われる立場の先生でもこれが出来ず、子どもとの関係がしっかり構築出来ていない方もいます。
子どもと遊ぶことは保育の基本です。これが出来ないと子どもとの関係が築けません。そして子どもとの関係が築けないと、保護者との関係が築けません。そんなの保育者としてつまんないですよね。
せっかく保育者になるんですから、子どもたちとしっかり遊んで、子どもたちに大好きと思われる先生になりましょう!
実習の先生でもそんな先生になることは可能です!
まずは自分が楽しんで☆