うめ先生のブログ

「子どもを集める」のではなく「子どもが集まる」保育をしよう!

子どもの心が満たされる「じかん」のすすめ

育児をしながらお仕事にも励む「ワーキングママ」のみなさん。 

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第二子を(あるいはもっと)授かったママさん。 

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毎日、育児家事仕事お疲れ様です。

きっとみなさんドタバタと慌しく毎日が過ぎているのではないでしょうか?

 

昔はそんな単語なかったと思いますが、私の母も「ワーキングママ」でした。

物心ついたときにはすでに保育園に通わされていた私。

そして私が4歳の時に弟が産まれました。

 

まさに育児家事仕事に追われる多忙極まりない母だったのですが、当時の私が愛情不足にならず心を満たしてもらえた、とっておきのひとときをシェアしたいと思います。

 

うめ先生のママ流

子どもの心を満たす「じかん」のすすめ

◎「じかん」とは?

「じかん」とはママと子どもが向き合うふたりだけの時のことです。

保育施設に子どもを預けている時間以外は大抵親子で過ごしているとは思うのですが、そのいつも一緒にいる時間の一部を少しだけ切り取って、ママ(パパ)が子どもとしっかり向き合う時を作って欲しいのです。その時を「じかん」と表現しています。

 

もちろんママと子どものふたりだけの大切なひとときですから「○○タイム」などおふたりだけの名称を作っても構いません。

ただ私と母の時間は「じかん」という名前だったので、ここではそのままお伝えしたいと思います。

◎「じかん」って何したらいいの?

ママと子どもが向き合うふたりだけの時・・・というと何だか厳かな気がしますね。「特別な絵本の読み聞かせをしたらいいの?」「親子のふれあい遊びみたいなのをしたらいいの?」とハードルが高く感じた方もいるかもしれません。

ですがそんなに気負うことはないのです。もちろん絵本を読んでもいいし、ふれあい遊びをしてもいいんですけど、ただふたりでクッキーを食べるとか、ふたりで絵を描いて遊ぶとかそんな他愛のないことでいいんです。

 

ちなみに私が記憶に残っているのは、「ぬりえ」です。見開きのぬりえの右側ページを私、左側を母が塗る。私のぬりえなのか母のぬりえなのかわからないくらい、母は気合を入れて本気で塗っていました。私は子どもだったので母みたいに上手に塗れないんだけど、母が塗ったページを眺めるのが好きでした。

他にも簡単なひらがなワークとかおけいこブックみたいなものも記憶にあります。

 

つまりなんだっていいんです。ママの負担にならないことをふたりだけで楽しんで下さい。

◎頻度や長さにとらわれなくてOK!

帰ってバタバタ夕飯の用意をし、ご飯食べさせて、お風呂入れて・・・と慌しい生活の中で毎日「じかん」をするのは難しいと思います。ママの負担になってしまっては本末転倒です。

あくまでママの余裕があるときでいいんです。週一回、10分だけ。曜日を固定する必要もありません。小さな子どもにとっての10分は大人にとっての10分よりも長いです。「少ししかじかん出来ない」なんて思うことはありません。

◎「じかん」のルール

回数や長さにとらわれる必要はないと言いましたが、2つだけルールがあります。

ひとつは始めるときに「○○ちゃんとママのじかんしようね」とお子さんに宣言することです。

母がこれをルールにしていたかどうかはわかりませんが、少なくとも幼少期の私には「しほちゃんとママのじかんをしよう」というこの言葉がとてもとても魅力的に聞こえていました。お仕事ではない、おうちのことではない、弟ではない、私が母を独占出来る、これが嬉しかったんだと思うのです。

だからみなさんにもこの始まりの宣言は是非大事にして欲しいと思います。

 

もうひとつのルールは、楽しく過ごて楽しく終わることです。

先ほど「じかん」は何をしてもいい。私はおけいこブックなどもした記憶がある。と書きましたが、ママと子どもが楽しく過ごすのが「じかん」の醍醐味です。ひらがなや数を教えようとママが必死になりすぎて子どもの機嫌が悪くなったり、ママが子どもを怒ってしまったりしては、せっかくの「じかん」が台無しです。

ただ楽しく過ごすことを目的としましょう。教えることなどに必死になるようでしたら、それは「じかん」の内容にそぐわないのかもしれません。何か別の楽しみを考えましょう。

◎しほちゃんとママの「じかん」

母がこの「じかん」を作ったのは弟が産まれたことがきっかけでした。私は弟の誕生がとにかく嬉しくてたまらず、「淋しい」「ママが取られる」という思いは全くありませんでした。(私、子どもの頃の記憶が鮮明にあるんです。) 

むしろ母のほうが「淋しくさせてないだろうか」と気にしてくれていたのかもしれません。

 

そんなわけで母より「しほちゃんとママの時間しよう」と提案されたわけです。

決して毎日していたわけではないですし、時間もさほど長くはなかったと思いますが、私はこの「じかん」が大好きでした。母が弟を寝かしつけ始めるとわくわくして待ちました。 

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「まま、あかちゃんねた?」「まま、じかんしよう」と心待ちにするようになりました。

心の中では、「じかんってへんななまえ」と思っていましたが、大人になって母に「じかん」の名前の由来を聞いたところ、「じかん」と言う名前をつけたわけではなく「しほちゃんとママのじかんよ」という母の言葉を受けて、子どもの頃の私が勝手に名前だと解釈していたようでした。

 

いろんな「じかん」をしました。

布団の上で色々な体操をしたこともありました。今思えば、母のダイエットに付きあわされていただけだと思います。

ストーブの上でお餅を焼いて食べたこともありました。今思えば、母の小腹が空いていたのだと思います。

ですがそれらは「私と母のじかん」でした。

今でも「楽しかったなー」と思い出すと幸せな気持ちになれるのです。

◎「じかん」のシェアについて  まとめ

このブログがありがたいことに、保育関係の方だけでなく育児に励むみなさまにも見てもらえることが増えました。

育児に励むみなさまにも伝えたいこと・・・何かないかなと思った時に浮かんだのがこの「じかん」でした。

 

「じかん」のすすめは、うめ先生という保育士からのアドバイスではなく、ワーキングママで仕事に育児家事に励む母の元に産まれた一人の子どもからの言葉として受け止めて頂けたら嬉しいです。

子どもの立場で、母にしてもらえて嬉しかったことです。是非参考にしてみて下さいね。

 

記事中ずっと「ママ」を対象に書いてしまいましたが、もちろんパパとの「じかん」も素敵だと思いますし、おばあちゃんでもおじいちゃんでも一人の子どものための「じかん」みんなで作れたらとても幸せなことだと思います。