うめ先生のブログ

「子どもを集める」のではなく「子どもが集まる」保育をしよう!

実習中、保育士のココをみよう!

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「実習先の園の雰囲気に慣れたら、子どもだけをみるのではなく保育者のこともしっかりみましょう!」

学校や実習園でそんなアドバイスを受けた学生さんも多いのではないでしょうか。

 

でも「保育者をみる」って一体何をみたらいいのでしょうか。

イラストの実習生ちゃんのようにただただ指導保育者の先生をみつめてしまうなんてことはないと思いますが、みるポイントがわからず闇雲にみても収穫は少なくなってしまいます。みるべきポイントをしっかり押さえて実習に臨みましょう。

 

うめ先生流アドバイス

実習中、保育者のココをみよう!

◎指導保育者の行動

まずは先生がどんなことをしているか、その行動をみましょう。

子どもと関わるだけ、子どもと遊ぶだけ、が保育者の仕事ではないということがわかると思います。

例えば保育準備であったり、保育環境を整えることであったり。

子どもと関わる前後、あるいは関わりの最中であっても、保育の為、子どもの為にしている行動がたくさんあります。つまり「保育者の援助や配慮」というものが隠されている部分です。それをしっかりみて欲しいのです。そして、その行動にどんな意図があるのかを考えるようにしましょう。考えてもわからないときはそのままにせず、反省会で尋ねるようにしましょう。

 

◎指導保育者の子どもとの関わり方

園生活において子どもと保育者は切っても切れない関係です。子どもだけをみる、保育者だけをみる、のではなく、子どもと保育者がどのように関わりあっているのかをみるようにしましょう。

保育者が子どもにどのように関わっているのかは年齢によって随分と違いがあります。実習期間中に複数のクラスに入る場合はその点も注目してみましょう。

同じクラスにずっと入る場合も、保育者が子どもにどのように関わっているかをじっくりみていたら、子どもによって関わり方を変えていることに気が付くと思います。子どもたち一人一人の発達や家庭環境、その日の健康状態、性格などを考慮して、それぞれに応じた関わりをしているのです。その点も注目してみてみましょう。

 

保育者の子どもへの言葉掛けも着目すべきポイントです。

保育者は子どもたちに対して頭ごなしに否定の言葉を使ったり、怒鳴ったりはしていないことに気が付くと思います。どのような言葉を掛けているか、どのタイミングで掛けているかに注目してみましょう。

子どもの気持ちの代弁であったり、共感であったり、誘いのときもあるでしょう。

子どもの年齢や状況によって選び取られる言葉の違いを知り、学びましょう。

 

「関わり方」という表現には言動を思い浮かべがちですが、子どもの状況によっては直接的な言動(援助)をせず「見守る」という援助をしていることもあります。

「関わり方」という単語に惑わされて保育者の言動ばかりに目が行かないようにしましょう。

 

◎指導保育者の視線の先

保育者は目の前の子どもだけをみているわけではありません。そして子どもだけをみているわけでもありません。

保育者の視線の先には何があるのか、追ってみましょう。

少し離れているところにいる子どもであったり、クラスの先生方であったり、子どもの遊ぶ遊具や玩具であったり。

そして先生もまた、子どもの視線の先を追っていることがあります。

子どもの視線の先を追うことで子どもの考えていることがみえるんです。

「あ、あのおもちゃが欲しいんだな」「あ、あの仲間に入れて欲しいんだな」とかね。

 

視線の先を追う。

保育者の意図、子どもの気持ちを読み取る為のうめ先生流隠し技です。

やってみてね☆

 

◎保育者同士の連携

子どもはたくさんいても、私たち保育者は一人一人をみて一人一人に応じた関わりをしています。これは保育者間の連携なくして行えることではありません。

保育者同士がどのように連携しているのか、どのようなタイミングで連絡を取り合っているのかをみてみましょう。

特に複数担任クラスではそれぞれが役割を分担しています。指導保育者の先生だけにとらわれず、クラスの先生方の動きもみてみましょう。

保育者同士はいつも離れた箇所にいるのに「○○ちゃんお腹痛いからトイレ連れて行きまーす!」などと大声で伝達し合ったり、クラスに連絡ボードが置いてあって書き込み合ったりという姿に気が付くと思います。

保育者同士の連携にしっかりと気が付けたら、私が以前ブログに書いた「保育はチームで行うもの」ということが腑に落ちるはずですよ。

 

◎保育の運び方

「導入」については学校で習い、実際に勉強していると思います。

保育者はいきなり活動を始めません。子どもたちが期待を持ち、楽しく、時にスムーズに活動に移れるように活動に合わせた導入を行います。そして保育には流れがあります。

例えば「ハイ、リズム体操!」「ハイ、おえかき!」と活動がプツンプツンと切れているのではありませんね。

動物の出てくる絵本をみて、動物になりきったリズム体操をして、動物の手遊び歌をし、動物の絵を描くというような流れを作っています。(これはとても大雑把な例ですが)

保育者がどのような活動を、どのような流れでするのか。そしてそれはどのような導入で始まり、どのように終えるのか。

実習も終盤になると設定保育をさせてもらえる機会もあるでしょうし、働き出したら自分がそうして保育を運んでいく立場になるのです。今のうちにしっかりみて学んでおきましょう。

 

◎まとめ

「実習では子どもをみることも大事だけど保育者をみることこそ大事だよ」

これは私が保育学生時代に懇意にしていた保育士さん(当時保育園児だった妹の担任の先生)の言葉です。

私はこの言葉を教訓にして初めての実習は担任の先生ばかりみていました。と言っても、今日記事にあげたようなポイントなんてわからなかったから、闇雲にただただみていただけなのですが、この時にひとつだけ収穫がありました。

それは「先生は子どもたちと全力で遊んでいる」ということでした。

保育者であれば当たり前の姿なのですが、保育者と教師のイメージが混同していた私には結構な衝撃でした。自分の保育園時代の先生が一緒に遊ぶタイプでなかったというのもあると思います。

幼稚園の先生も保育園の先生も、子どもたちの前に立って何かを教えたり、困ったときやトラブルのときに導いたりする、そんな存在なのだと勘違いしていました。(教育系のイメージが強かったんですね。)

なので、全力で鬼ごっこをする指導保育者の姿は衝撃でした。

でも子どもたちの表情や動きが、そこに満たされていることを感じました。

一緒になって走ったり、転げたり、作ったり。そんな先生の姿に子どもたちは満たされいるんだとわかったのです。

 

それに気が付いてからの私の実習に挑む姿勢は大きく変わりました。

子どもの名前を一瞬で覚えよう!

子どもとすっごく仲良しになろう!

子どもと思いっきり遊ぼう!

(昨日までの記事ですね。)

そして、更なる収穫を求めて

もっともっと先生をみよう!保育の仕事を知ろう!

 

実習に挑む姿勢が変わると、それに比例して実習の評価も自分の気持ちも変わりました。

「保育って楽しいんだな。早く自分の保育がしてみたいな。」

 

 

あなたも実習先でそんな思いに出会えますように☆

 

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