うめ先生のブログ

「子どもを集める」のではなく「子どもが集まる」保育をしよう!

子どもが保育園でお友達を噛んだ!その原因や対応は?

本日保護者のみなさま向けの記事です。

仕事を終え、大急ぎで向かった保育園。

「今日は何して過ごしたのかな~?」

と我が子に会うのを楽しみにしていたところで20180710002612

先生からこんな報告を受け、ショック!!という経験はありませんか? 

 

特に1歳から2歳児クラスではこの「噛んだ」「噛まれた」のトラブルがよく起きます。 

20180710002613 20180521083414

我が子がお友達を傷付けたということにショックを受け、ご自身を責めてしまう保護者の方がいます。

そんな保護者のみなさんに、お伝えしたいことがあります。 

 

◎保育士が保護者に報告した理由

 まず、保育士はお子さんを叱って欲しかったり、保護者の方を咎めたりしたくて、

噛んだ事実をお伝えしたのではありません!!

このことはよく理解していてくださいね。

 

「今日こんなことがあり、こんな風に○○ちゃんと関わりました」

という報告のひとつであったり、噛んだ原因を探るために家庭の様子を教えて欲しかったり。

すべてを保護者に報告する決まりの園では、その両方であると思います。

 

園によっては、加害側の保護者の方には、何もお伝えしないというところもあります。

そのことも知っておいてください。

その上で、あまりに噛むことが頻繁に起こっている場合、やはり保育士としてはその背景を知りたくて、事実を伝え、家庭の状況をお尋ねすることがあります。

  

噛むというのは原因が一概には言えないため、園での様子だけでなく、家庭の様子も教えて頂きたいことがあるのです。

  

家庭の様子とは、

家でも噛むのかな?

おうちの人といっぱい関われているかな?

生活に乱れはないかな?

ストレスや疲れはないかな?

パパやママにストレスや疲れがないかな?

・・・と言ったもので、

その原因を突き止めて正してもらいたいのではなく、そのお子さんの背景から、一番良い関わりを知りたいのです。

  

◎噛む原因

 

1~2歳児がお友達を噛む原因としては、自分の気持ちを言葉に出来ないもどかしさがあります。

「あそぼう」「やめて」「返して」「自分でしたい」など、

要求をまだ言葉に出来ずに、噛むことで表現してしまうんですね。

つまり、傷付けよう!と意思があってのことではないのです。

  

また体調が悪かったり、生活の乱れによる疲れやストレス、愛情不足は、噛むことの原因ではないとは言われていますが、きっかけにはなると思います。

大人だってそんな時イライラしますよね?

  

また、「愛情不足」という表現にはドキリとしてしまうと思いますが、

「もうちょっと甘えたいなー」、「抱っこされたいなー」

という気持ちが、溜まっていることもあり、それがきっかけになることもあると思います。

  

◎家でも噛んだ!どうする?

 原因やきっかけがあったとしても、やはり噛むことはいけないことです。

そのことはしっかりと教えなければなりません。

ですが、頭ごなしに怒ってはいけません。

(怒るのと叱るのは違います、その効果も違います!)

  

まずは、お子さんの気持ちを代わりに言葉にし、受け止めましょう。

「このおもちゃで遊びたかったんだよね」

「取られて嫌だったんだよね」

  

その後に、叱ります。

「でも噛んだら痛いから噛まないでね。」

「かしてって言うんだよ」

 

叱るのはその時だけで十分です。

ずっと叱り続けたり、叩いて怒ったりするのは、むしろ逆効果です。

  

保育士に噛んだことを報告されても、そのことはしっかりその時に保育士に叱られていますので、帰宅してから

「なんで噛んだの!だめでしょ!」

と保護者の方が再び叱る必要はないです。

(ただ家での様子はしっかり見てくださいね)

  

◎噛んでしまった子や保護者へのお詫びは?

お子さんが園でお友達を噛んでしまった・・・

それは、それを防げなかった園の責任です。

私たち保育士も「防げず、すみませんでした」という気持ちを噛んだお子さんの保護者の方に対しても思っています。

  

被害のあったお子さんの保護者へお詫びをするのは、園であり保育士がすることだと思います。 

 

◎落ち込んでしまった方へ

 「お子さんがお友達をかみました」

の報告はとてもショックだと思いますが、先にお話ししたとおり、しつけがなっていないとか、育て方が悪いとかではありません。

どうかそのようにご自分を責めないでください。

そしてお子さんのことも責めないでください。

  

成長していく過程で起こりやすいひとつのことです。

子どもにとって、必要な対応、関わりをしていましょう。

  

不安になってしまった方は、どうぞ担任の先生と話しをしてみてください。

そのときの状況をしっかり聞き、今後のことを相談しましょう。

  

きっと力になってくれるはずですよ。