保育士が贈る愛情たっぷり!のお誕生日カードのメッセージ
保育園の子どものお誕生日。
その日を迎える子どもが嬉しいのは当然ですが、保護者にとってもまた特別で嬉しい日す。
この特別なお誕生日に保育士から贈ることが出来るプレゼントと言えば、、、
そう!!お誕生日カード。
手作りのお誕生日カードなのか、既成のお誕生日カードなのかは、園によって違いますが保育士が必ずすることと言えば、そのカードにメッセージを添えることです。
一人担任であれば、クラスの子どものカードはすべて自分一人で記入することとなりますが、複数担任であれば、担任のうちの誰かが交代で記入することになります。
そういった事情で、新人保育士さんの中には、今月から初めてメッセージを書く仕事に挑戦した...という先生もいると思います。
さて、このお誕生日カードのメッセージ、
どの子どもにもあてはまるようなガッカリメッセージになっていませんか?
子どもが読んで嬉しい、保護者が読んで嬉しい、そんなメッセージを書く上で、私が気をつけていることを伝授しますね。
◎お誕生日カードは子どもへのプレゼントと心得る!
クラスの子どもは我が子のように愛しい存在。
でも、当然家族や友達に贈るように、プレゼントを購入し渡せるわけではありません。
保育士が贈ることの出来る唯一のプレゼントと心得て、家族や友達にプレゼントを選ぶような、そんな気持ちでメッセージを考えましょう。
◎心を込めて丁寧に
あなたにとっては、1年にクラスの子どもの人数分書く、お誕生日カード。
でも、子どもや保護者にとっては、1年にたった一度だけもらえる、お誕生日カードです。
お誕生日カードのメッセージを業務の一環だと思わないように、たとえその月の誕生児がたくさんいたとしても丁寧に心を込めて書きましょう。
忙しくても字が雑であるとか、下書きの鉛筆のあとが残っているとか、そんなことが決してないようにしましょう。
乱雑に書かれたメッセージに保護者は、我が子を大事にされていないような印象を受けますよ。
◎どの子どもにもあてはまるようなメッセージを書かない。
みんなに同じようなメッセージを書いているんだな、
と保護者にはわかります。
それは、どれだけ丁寧に書かれていても、業務的なイメージしか与えないのではないでしょうか?
また、子どもの姿をしっかり見ていないようにも見受けられます。
◎その時のその子どもへ、あなただから書けるメッセージを
いつもその子を見ているあなただからこそ書けることを要素にします。
その子どもだけが持っている個性(長所)
その子どもが園で夢中になっていること(好きな遊びなど)
これらの要素を踏まえて書くことで、その時のその子どもに、あなただからこそ書けるメッセージになります。
またこの要素を入れることで、後で読み返したときに
「ああ、この頃そうだったよね~」
と情景を浮かべることが出来ます。
この時を思い出して成長を実感できる、大切な思い出を残すことになるのです。
・・・と言っても、このふたつの要素をただ箇条書きのように書いては、メッセージになりません。
私はこの要素を織り込んで子どもの、園でのエピソードを書くようにしていましたよ。
◎子どもへの愛を残す
「○○ちゃんがだいすき」
やっぱりこの一言も、私は添えたいと思います。
まだこの世界に生まれて数年の子どもが、保護者や親族以外の大人に可愛がられる経験をすることは素敵なことだと思います。
保育園や幼稚園といった社会にデビューしたからこそ出来た経験です。
その愛情は日頃の保育でたっぷり注いでいますが、その証しをお誕生日カードに残しておいてあげたいのです。
日頃注いだ愛情は
「大事にされている」
という実感を子どもに与えていると思いますが、お誕生日カードに残された愛情は
「大事にされていたんだな~」
という思い出になり、時には糧となるはずです。
◎私が書いてきたメッセージをご紹介しましょう
私の保育士ノートに残っていたメッセージの下書きがあるので少しご紹介しますね。
<0歳児>
まいにちおんぶされて、ないてばかりだった○○ちゃんが
せんせいからはなれても へいきになって
おおきなおにんぎょうをおんぶして おままごとをしているすがたに
とてもうれしいきもちでいっぱいです。
○○ちゃんとであえてよかった!○○ちゃんだいすき!!
おたんじょうび、おめでとう
<4歳児>
れんしゅうでは いつもかけっこいちばんだった△△くん
うんどうかいではころんでしまい
すりむいたひざからは ちがでていて いたかったはずなのに
すぐにたちあがって さいごまでがんばってはしったよね
ごーるしたあとにくやしくてないちゃった△△くん
でもね、ほんとうにほんとうにかっこよかったよ。
うんどうかいのときがいちばんかっこよかったよ。
さいごまであきらめない△△くん!
そんな△△くんがせんせいはだいすき。
おたんじょうびおめでとう。
◎その子どもの誕生に思いを馳せて
日常の保育ではあまり考えないかもしれませんが、お誕生日の機会に一度考えて欲しいんです。
その子どもが生まれてきてくれたこと。
保育園に入園してくれて出会えたこと。
私のクラスの子どもになったこと。
心から「お誕生日おめでとう」という気持ちになりませんか?
その想いをお誕生日カードにのせましょう。
みなさんが素敵なメッセージを書けますように。
そして、その想いを子どもと保護者の方が受け取れますように。