保育士だからこそ出来る!後輩保育士との関わり方
1年目の保育士は新人と言われますが、2年目、3年目になると早くも先輩保育士になりますね。
保育士が育てるのは、子どもだけではないということです!
みなさんは後輩保育士と関わる上で、戸惑った経験はありませんか?
自分のクラスに後輩が入ると、その後輩を育てるのはあなたの役目。
責任を感じつつも、その指導の仕方について悩み、戸惑う先生は多いと思います。
今日はそんなあなたに
「うめ先生流、保育士だからこそ出来る!後輩保育士との関わり方!」
を伝授しますね。
具体的な後輩指導術やコーチングなどは、情報が溢れているので今回は割愛します。
あくまで、私が後輩保育士とどう関わっているのか、その基本の考え方(方法)を書きたいと思います。
この方法は、
むやみに子どもを怒らない、子どもの行動を制限しない、子どもが主体の楽しい保育が出来る保育士さんであれば簡単に出来るのでは?と思います。
つまり、保育技術と後輩指導術は比例していると思うんですよね。
保育がうまい先生は、後輩を育てるのもうまいんです。
(そんな先輩を見つけて、モデルにすることもまたいい方法です。)
保育技術にも比例する!
なんて書くととても難しそう...というイメージを持ったかもしれませんが、
そのコツはたったひとつなのです。
それは、
後輩保育士にも、子どもと同じように関わる!
というやり方です。
例えば、
保育の中で子どもと関わるとき、その子どものことを理解し、信頼関係を築いていきながら関わりますよね?
その子どもの性格、体調、発達状況、家庭環境など、子どものあらゆる背景を踏まえて、関わりを考えていると思うんです。
後輩保育士に対しても、それと同じです。
もちろん後輩は大人なので、家庭環境などは見ない部分ですが、
体調はなんとなく察するものがありますし、保育士としての発達状況は把握出来ます。
また、指導において、その先生の性格というのは十分に考慮するべき部分です。
子どもがお友達の玩具を突然奪った場合、あなたはまず、なぜそうしたのかを考えるはずです。
そしてきっと
「そのおもちゃで遊びたかったんだよね?お気に入りだもんね、わかるよ」
と一度気持ちを受け入れ、共感し、その後で、
「でも突然取るのはだめだよね?」
と叱ると思うんです。
さらに、
「お友達は突然取られて悲しかったよ、ごめんねしよう」
「こういうときは貸してって言うんだよ」
と具体的な解決策を一緒に考えると思うのです。
後輩保育士に対しても、同じようにします。
まず理解。
そして受容、共感。
からの指摘。
そして一緒に解決する。
(これらは、叱る内容だけでなく褒める内容のときもあります。)
出来ない後輩にイライラしたり、辛くあたったりしてしまう先生は、後輩保育士を自分と同じ保育士!
自分と同じだけの保育技術のある保育士!
と思い、出来て当たり前だと出来ることを求めているからこそ、イライラし、辛くあたってしまうのではないでしょうか?
同じ保育士であっても、自分より経験が少ない、まだ保育士として未熟な先生なのだ、
と理解し、あたたかく関わる・・・。
これは子どもたちに対して普段していることと同じです。
「○○先生、なんだか子どもたちに怒ってばかりだけど、なんかイライラしてる?」
「そっか~、せっかく絵本読んでるのに静か聞いてくれないと悔しいし、自分が保育士として出来てない!とふがいなく感じてイライラしたんだね」
「わかるよ~、私もそんな時期もあったし」
「でもね?頭ごなしに怒られて子どもたちはどう感じるかな?」
「どうしたらいいか一緒に考えようか」
いかがですか?
子どもに関るような方法で、後輩と関った例を挙げてみました。
これだと、あなたも後輩も嫌な気持ちにはならないと思うんです。
もうひとつ例をあげてみましょうか。
「○○先生、玄関の水槽の掃除してくれたの?」
「藻で中が見えないくらい濁ってたから、掃除しなきゃな~って気になってたんだけど、よく先に気がついてくれたね。」
「ありがとう」
「私も気付いたらすぐに行動するように、先生を見習うね!」
どうですか?
子どもと同じように、後輩のこともしっかり見ていれば、このように良い部分にもたくさん気付きます。
こんな風に後輩に対しても、子どもに関わるように丁寧に関わる。
子どもを好きな保育士だからこそ出来る、この方法。
このような関わりをつくっていくことで、信頼関係がうまれます。
保育士間で信頼し合えるということは、当然子どもたちへも良い影響がありますよ。
明日からさっそく、
後輩保育士への見方を変えて、関ってみてくださいね。