うめ先生のブログ

「子どもを集める」のではなく「子どもが集まる」保育をしよう!

保育士が子どもの様子を忘れずに記憶するコツ

新人保育士さんから、こんなご相談を頂きました。

 

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 園によって形式は違うと思いますが、保育士用クラスの連絡簿。 

 

特に未満児クラスでは、食事量や排便状態と回数。

年齢が下がれば、睡眠時間や検温など、その記録は詳細になるのですが・・・。

  

業務や保育に追われて、つい書きそびれてしまう。

 

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・・・そんなときのために!

と手に書いておいたメモ。 

 

いざというときに消えている。

完全に消えてはいなくても、ぼやけてしまい、名前が似ている子どもの情報がわからなくなってしまう。

  

仕方がないので、自分の記憶をたどろうとするも、思い出せない・・・。 

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 連絡簿に記載する細かい子どもの様子だけでなく、一日の子どもの姿も、夕方には曖昧になってしまう。 

 

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そのため、先輩保育士のように、保護者に子どもの様子を詳細に伝えることが出来ない。

  

新人保育士のみなさん。

このような経験していませんか?

  

なんで先輩は、子どもの様子をそんなにしっかり覚えてるんだろう。

連絡簿の記入もトイレに行くたびに書くというより、大体のことを記憶しているみたい!!

  

・・・と、不思議に思っている方もいるかもしれませんね。

実はこれ、たったひとつのコツがあるのです。

今日はそのコツをみなさんに伝授します!

 

子どもの様子を記憶出来ない。

まずお伝えしておきますが、これはあなたが必死に仕事をしている証しでもあると思います。

  

保育園での仕事は多岐に渡ります。

保育、子どもとの関わりをしながらも、雑務、保育準備や掃除などをこなしていかなければなりません。

  

まだこの仕事に就いて日の浅い先生方は、それらの仕事をこなしていくのに必死で一生懸命なのでしょう。

業務に追われて、大事なことが抜けているのではないでしょうか?

  

子どもをみていない!

とは言いませんが、一人一人の子どもをみるという行為への深み(子どもへの愛)

が、足りてないのでないでしょうか?

  

例えば、排便の状態や回数の記録が必要な、排泄の援助。

  

何人もの子どもたちが、一日に何度もトイレへ行きますね。

その援助を流れ作業のようにこなしていては、子どもの様子は心に残りません。

  

○○ちゃん終わったね、ハイ拭いて、流して。

△△ちゃんと代わって~。

あ、□□くんトイレ来てないよ!!

早くトイレ座って!!

○○ちゃん早く代わって~。トイレで遊ばないの!!

  

このように流れ作業のようになっては、それはもはや排泄の援助ではありませんし、子どもの様子が心に残らなくて当然です。

  

子ども一人一人へ愛を込めて関わるとどうでしょう?

  

○○ちゃん、朝に園で良便1回・・・がいつものことなのに今日はしてないな。便秘気味かな?様子見しておこう。

△△ちゃん、トイレには来るのによく見ておかないと、便座に座らないまま保育室に戻っちゃうから気をつけよう。

□□くん、いつもと同じく食後に良便1回。よしよし!今日も元気だな♪

  

子ども一人一人への愛があれば、このように子どもへの見方が変わります。

  

これは排泄援助に限った話ではありません。

子どもと関わる一日を、流れではなく、子ども一人一人に、視点を置く。

  

朝子どもを受け入れたその瞬間から、いつもに比べて、その子どもの様子がどうあるのか。

一日一緒に過ごしていく中で、小さな変化を見逃さず、愛を持って、じっくり関わる。

  

今日は朝から機嫌が良くて、よく動いたから、食欲も旺盛だー!

嬉しいな♪

遊び疲れて、給食食べながらウトウトしてる!

可愛いなー♪

また水槽の前でメダカ見てる!

生き物に興味津々だ。

  

子どもが好き!だけでは保育士として足りないんです。

この子が好き!と一人一人をしっかり好きになって、しっかり愛する。

  

そうすると、自然に、

  

保護者に渡す連絡ノートの記入も、送迎時に保護者に子どもの様子を伝えることも、

「何か話さなきゃ!何か伝えなきゃ!」

ではなく、

  

「ああああ!可愛すぎる!この出来事を伝えたい!」

「ああああ!嬉しすぎる!○○ちゃんが出来たこのことを伝えたい!」

という伝えたくてたまらない気持ち、子どもへの愛しさが溢れる気持ち、誰か同じ熱量で聞いてくれーーーーー!!!!

  

・・・と変わっていくことと思います。

 (親バカならぬ、先生バカというやつですね笑)

  

こうなると、子どもの様子が思い出せない・・・なんて状況にはならないのです。

  

わかりましたか?

つまり、子どもの様子を忘れずに記憶するコツは、

  

子ども一人一人と、愛を持って関わる。

  

難しく感じますか?

でも、子どもが好きで保育の道に来たあなたなら、きっと大丈夫です!

  

そろそろ仕事にも慣れてきたハズ。

業務に追われず、しっかり一人一人と向き合ってください。

  

子どもたちの姿が頭から溢れてとまらない!

メモなんて必要ないくらい!!

・・・となったとき、本当の保育の面白さが始まります!!!

  

 

わくわくするね☆