【保育教材】おりがみ帳のすすめ
保育学生時代の課題で色々な保育教材を作りました。
エプロンシアターに始まり、うちわシアター。
ストーリーからすべて自作の絵本、劇の台本付きパペット。保育室に飾るためのオブジェの数々。
どれも一生懸命作ったものですが、残念ながら中には保育現場に出てから全く使えなかったものもあります。
逆に保育現場で子ども達に、もっとも喜ばれたものがどんなものかわかりますか?
それは、おりがみ帳です。(イラストでは伝わりませんね笑)
「おりがみ帳って何?」と言う方も多いと思うので、今回はおりがみ帳についてのお話をさせて頂きますね。
1 おりがみ帳って何?
おりがみ帳とは、折り紙で作られた絵本のことです。
私の出身校(保育系短大)では、1年生の夏休みに必ずこの課題が出されていました。
この課題には、いくつかルールがあります。
・スケッチブックを土台にすること。
・おりがみを30種類以上(例:雲でひとつめ、太陽でふたつめ……)入れること。
・自分でストーリーは作らず、絵本を元にすること。
・スケッチブックの最後に、折り方のページを作ること。
「30種類もおりがみで表現出来る絵本なんてあるのかな・・・」
とみんな不安で取り掛かったこの課題は夏休みの課題の中で一番大変なものでした。
2 私がつくったおりがみ帳
30種類をクリアするために登場人物が多くおりがみで表現出来るもの、背景もおりがみで折れそうなもの・・・そんな絵本を探すところからのスタートです。
私が見つけたのは、ノンタンシリーズの折り方が載ったおりがみの本でした。(現在その本を紛失し、ご紹介できずすみません)
そしてノンタン絵本の中でも登場人物や背景のものが多い絵本ということで「あかんべノンタン」という絵本を題材にすることに!
そうして出来上がったのがこちら↓
絵本の表紙にチューリップやちょうちょうはとんでいないのですが、30種類をクリアするためにアレンジしています。
あとで思えば「絵の具で塗ればよかった!」などの反省点もあります。
※追記※ 絵本の文章部分は紙芝居のように絵の裏側になるページに書いています
3 子ども達の反応
このおりがみ帳、予想以上に子ども達が喜んでくれるんです。
学生の時は、正直こんなにも子ども達に喜ばれるものになるとは思っていませんでした!
「せんせい、おりがみのノンタンよんで!!」
子ども達に何度もせがまれました。
きっと馴染みのあるお話がいつもとちがう絵(表現)で新鮮に感じたり、おりがみの温かみを感じたりするんでしょうね。どの年齢の子ども達も、そして我が子も、「このおりがみ帳ノンタン」が大好きです。
大きい年齢の子ども達になると「おりがみしたくなった!」「ノンタンおしえて」とおりがみへの興味にも繋がったようでした。
4 おりがみ帳を作ろう
そこで、みなさんにも提案です。
おりがみ帳を作ってみてはいかがですか?
みなさんの場合は課題ではないので、30種類!などのルールにとらわれずに作るといいと思います。
ただ少しだけアドバイスをさせて頂くと、絵本の登場人物は必ずおりがみで作るということ。背景だけを折っても、おりがみ帳の良さが出ません。そして、スケッチブックは大き目のサイズにすること。大きすぎるとおりがみも大きいものを用意しなければなりませんが、小さすぎるとクラスで子ども達に見せる時に見え辛いですよ。
5 親子でおりがみ帳を作ろう
おりがみ帳は特別な技術がなくても作れます!お子さんと、1冊のおりがみ帳作り、素敵だと思いませんか?1日で仕上げる必要はありません。親子の時間が持てたときに少しずつ折るといいと思うんです。
子どもは3歳頃からおりがみが出来ます。(最初は△や□に山折りくらいです)無理に教えようとせず難しいものはパパやママが折る気持ちでいるといいと思います。折り方の本を買ってもいいですし、インターネットでも折り方はたくさん出ていますよ。
親子のおりがみ時間、楽しんでみてくださいね。
6 「おりがみ帳 あかんべノンタン」
私が作った「おりがみ帳あかんべノンタン」の読み聞かせ動画を
YouTubeうめ先生チャンネルでUPしています♪
ぜひみて下さいね。