うめ先生のブログ

「子どもを集める」のではなく「子どもが集まる」保育をしよう!

風邪で声が出ない時の保育

風邪が流行しやすい季節になり、こんな質問が届きました。

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いつも大声張り上げて保育しているということではないけれど、声が思うように出なくなると保育にこんなにも差し支えるのかと、その時になって気付く方も多いのではないでしょうか?

 

以前、新人さん向けに「声枯れに気をつけて!」という記事を書いたことがあるのですが、今回は「風邪で突発的に声が出なくなった時の保育」について、私の場合どうしていたかを書こうと思います。

 

うめ先生流 声が出ない時の保育術

 

【複数担任の場合】その週の自分の役割を見直す

複数担任の場合多くはそれぞれに役割を決め、週ごとに交代をしているとおもいます。

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複数担任クラスで、担任間で週ごとに役割を交代している場合の例を絵に図に描いてみました。(園によって役割の呼び方や回し方に違いはあると思います。)

 

自分の週の役割が「週リーダー」「サブリーダー」だと主体的に保育に関わる為子どもたちとの関わりが1日の仕事で大半を占めますね。つまり声をたくさん出す役割でもあるのです。

また「フリー」という役割もクラスの状況によっては、子どもたちとの関わりがみつになるので声を出す機会も多いと思います。

 

それに比べて雑務をする担当は主な役割が保育準備や片付け、掃除になります。子どもとの関わりが全くないわけではありませんが、クラス全体を動かすリーダーに比べて雑務担当の保育士が子どもに関わるタイミングは、排泄や着脱の援助など個々への対応が多いと思います。声を出すにしても狭い範囲でいいので、声を出すということに関しての負担が少ないのです。

 

また雑務担当の保育士は、その日の子どもの人数によってはクラスを外れて園の業務を行うこともありますね。(クラスを外れて仕事をすることについてはこちら→

そういう場合は子どもとの関わりがほとんどないので、声を出すことへの負担がほとんどありません。

 

私は「風邪で声が出ない!」となったとき、自分の役割を見直すのです。

声が出ないのに週リーダーやサブリーダーは負担が大きい上に、声が出ないことで保育を円滑に進めることが出来ない可能性も高いです。なので、リーダーであったりサブリーダーであったりするときは無理をせず先生方に頼んで順を交代してもらったり、1週分早めて回してもらったりするのです。

もちろん組んでいる先生方に相談の上でそうするのですが、困った時はお互い様です。常日頃からそのように相談し合い、臨機応変に対応し合うことが出来ていればそこに不満をぶつけられることはありません。その代わり交代してもらった分、別のところで交代してお返しをし、同じ業務ばかりがそれぞれに偏らないよう工夫はしていました。

 

その週に園の業務が多く、子どもの出席も少なく、明らかに一人クラスから外れなければならない・・・という状況などは、状況を活かしながら自分への負担を軽減することが出来ます。

無理をしてかえって迷惑をかけるよりも、状況に合わせて臨機応変に対応した方がクラス運営もうまくいくのでおすすめです。

 

今回の記事は自分の声が出ない時のことを書いているのですが、クラスリーダーとして(週リーダーではなくてクラスの主担任ということね。)後輩や新人さんを抱えている時はその先生方への配慮も大事にしたいところです。

後輩からは役割の交代を言い難かったり、新人さんにおいてはそのようなやり方を知らないこともあり得ます。

「声出ないみたいだけど、今週リーダー交代して雑務にしようか?」

と提案するだけでも

「気にかけてくれているんだな」「そんなやり方があるんだな」

と安心したり勉強になったりしますよ。

 

【一人担任の場合】1 他クラスの保育士に協力を仰いでおく

これはあらかじめ朝などに伝えておくといいです。

声が出ないということが保育においてどれだけ大変なことかは保育者であればみんなわかることです。何も言わないままに声を発さないのと、事情を伝えた上で発さないのは一緒に働く者の気持ちも違います。

保育を代わりにしてもらうということではなく、あらかじめ伝えることで気にかけてもらうのです。

一緒に園庭に出ている時間などで声が必要な場面があれば代わりに声を出してもらったり、行事前などで歌の練習が必要などという場面があれば合同で練習させてもらったり、助けてもらえる場面がきっとたくさんありますよ。

 

2 子どもたちに協力を頼む

複数担任であれば役割を交代して負担のないよう工夫が出来ますが、一人担任の場合そうはいかないと思います。

そんな時はどうしていたかというと、子どもたちに協力を仰いでいました。

 

子どもたちが集まったら、風邪をひいて喉が痛いことや声が出ないことを伝えます。声が出ないので大げさな身振りと手振りを使ってまるでジェスチャーゲームのように伝えると子どもたちは楽しみながらも「せんせいこえがでなくてたいへんなんだ!」とわかってくれます。(ジェスチャーゲームではなくて黒板にイラストを描いて伝えたこともありました。)

 

声が出ないからいつものように声でみんなにお話やお知らせが出来ないこと、みんなに伝えたいことがある時は身振りや手振りで伝えるから先生のことをよく見ていて欲しいこと、そういうことをしっかり伝えておくと子どもたちなりに考えてくれるものです。

 

クラスの子どもみんながみんな常に気をつけていなくても

「あ!せんせいがてをふってる!よんでるんじゃない?」

「せんせいがちいさいこえでおはなしはじめたよ!」

「おきゅうしょくのじかんみたい、せんせいがごよういしてるよ!」

そんな風に発信してくれる子どもが数人クラスにいませんか?その子どもたちから繋がっていく連携は担任が思った以上にしっかりしていたりしますよね。(かわいくてたまりませんね、そんな場面に出会う時って)

 

3 その日の保育計画を見直す

その日の保育内容はあらかじめ計画しているものですが、声が出ない日に声をたくさん出さなければいけない活動は辛いです。予定に変更は付きものです。

予定していた計画が一斉に行う製作や、声を発して盛り上がるようなゲーム遊びであったとしても思い切って別の活動にしてみましょう。

その日にしたかった活動は別の日にするようにまた計画を立て直せばいいのです。もちろん行事の兼ね合いなどでどうしても活動を変更できない時はありますが、そうでない場合は無理に負担のある活動をすることはありません。

臨機応変に!

 

さいごに

声が出なくなって気付く、声の大切さ。

保育において声がいかに重要なアイテムであったか、その時までなかなか気付かないものです。

でもそうすると見えてくる周りの先生方のあたたかさや子どもたちの愛おしさがありますね。辛いですが、先生方や子どもたちに感謝して乗り切りましょう!

今回は突発的に声が出ない時の保育について書きましたが、保育外でも受診や薬の服用、喉を労わる方法を実践するなど社会人として早めに取り組むべきことはあります。自然治癒を待って悪化させることのないよう、お大事に過ごしてくださいね。

 

 

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