【保活】希望園に入れなかったとき
少し前に「自分の保育観を知るということ」という記事で
と書きました。
そのときの記事▼
この記事に保活中のママさんからメッセージを頂きまして
と思ったのでご紹介させて下さい。
私は第一子育休中の公立小学校教諭です。うめ先生のブログを拝見していて、あまりに納得する記事があったのでお伝えしたくなりました。
「自分の保育観を知る」というご投稿です。今年の3月に娘を出産し、来年度の復帰に向けて保育園見学をしています。一口に認可保育園と言っても、こんなにも違うのかと驚いています。
そして、見学をしていくうちに子どもに受けさせたい保育というものが段々とわかって来ました。
近隣に***式(私の判断で伏せます!)の保育園があり、人気だと言うので見学して来ました。が、自分が公立学校の教師だからなのか、違和感があり、ここに入れたいとは思いませんでした。一方で市立の古くからある保育園は、学年が混じって園庭遊びをしていて泥だらけになっていて・・・こんな風に過ごしてほしいなと思いました。
でも、支援センターでお会いするママ達には評価が低かったり・・・と本当にどう感じるかはそれぞれなのだと実感しました。
ただここで直面するのは保育園入れない問題です。
私は横浜市なのですが、状況は厳しいです。可愛い我が子を預ける先を親が選べない葛藤があります。
どの園でも先生方はプロですし、あたたかく保育してくださるのでしょうが、ここに入れたいなと思っても入れないという世の中ってなんなんだろう・・・と思ってしまいます。
認可の保育園だと入れないなら、いっそ認可外の保育園がもっとできたらいいのに・・・そうしたら幼稚園のように選んで入れるのではないか、と。
無償化にならなくていいから、よりよい保育環境を整えてほしいと思いました。
・・・(以下略)
その保育観の記事で我が子の園は自分の考えに合うところを選べた・・・と書いたのですが、実は別居や離婚やなんやかんや・・・という親の問題で転園を何度かしてるのです。
私が我が子二人を連れて家を出たとき、長女年中クラス、長男年少クラスで住んでいる地域では一番募集枠のない年齢でもあり、このときの保活は大変苦労しました。
結局希望の園にはすぐに入れず、認可外保育園に4ヶ月間お世話になりました。
それで頂いたメッセージにわかるわかるわかる!!!と頷いたわけです。
・・・ということで、自分の保育観に合う園に入れなかったとき、私がどうしたのかを書いてみたいと思います。
●希望の園は・・・
我が子たちが乳児期から長女3歳、長男2歳になるまで通っていた公立保育所にそれぞれ年中年少の途中から入所することが希望でした。
(別居前に家族で区外に引越し、近くの認可園に通っていましたが、別居先は元夫から離れた私の実家近く。つまり最初に通っていた保育所に戻ることが希望でした。)
●入所出来ないとわかり・・・
その保育所には新入児を入れる枠がないことは役所に聞いてわかっていました。
時期でいうと秋頃のことでしたが、可能性があるなら4月ということも聞きました。
「保育士さえ増やせたら、どの園も入れるのに」と窓口で言われ、預けないと保育復帰出来ない、保育復帰しないと保育士は増えないという悪循環にももやもやを感じました。
●妥協出来ない点を考えた
入れたい園に入れられない。
それはもうどうしようもない事実なのです。
そこで私がしたこと・・・
それは、 「妥協点を考える」でした。
認可か認可外か。
保育園か幼稚園か。
保育料に関してはどうか。
保育内容に関してはどうか。
・・・と色々考えた結果、私が一番譲れなかった部分、
★保育者の子どもへ愛情がみえるかどうか
★園の子ども達がのびのびとしているか
★保育料以外のお金が掛からない(母子家庭なので)
この3つを妥協できない点と決めました。
●決めたのは認可外保育園
妥協出来ない点をはっきりさせた上で預けることを決めたのは、認可外保育園でした。
認可園であっても、この点を満たしていない園は候補から外しました。
ビルの一室にあったこの園は園庭がありませんでしたし、大きな一部屋に子ども達が縦割りで過ごしていて正直雑多な雰囲気は否めませんでした。
元々幼稚園の主任先生をされていた園長先生で、保育内容はどちらかというと教育寄り。私が望む子ども主体の保育からは少しずれていました。
好き嫌いはさせない、残させない、という方針や発達障害への理解のなさも私の考える理想の保育とは違います。
ですが、この園に決めた何よりの理由は、園児たちが先生をすごく好きなことが見学に行ったときに伝わったことです。
小さな子ども達が午睡をしているときに伺ったのですが、起きて過ごしている年長児たちがまるで自分の親にするように心から先生を信頼して関わっているのが伝わったのです。
●預けてみて
自分の思う理想の保育とは違うので当然何も思わなかったわけではないのですが、それでも園長先生ご夫婦が一生懸命に子ども達と関わっているのはよく伝わっていましたし、認可外だからこそ出来るサービスにも正直感謝する部分は大きかったです。
(例えば食べ終えていない朝食を食べさせてくれたり、忘れ物をついでだからと家に届けてくれたり)
家庭環境が大きく変わり、ストレスの大きい時期に縦割りで過ごせたという点も、我が子たちにはとてもよかったようです。双子のように育てた年子姉弟なのでお互いの存在が救いとなっていることが連絡ノートからもよくわかりました。
●お世話になった4ヶ月間
この園は私の保育観とは合っていない保育をしていました。
ですが、私が一番譲れなかった「子どもへの愛情」という点においては保育観の合う希望園よりも素晴らしく感じていたのです。
この園に預けて3ヶ月くらいの頃です。
私が迎えに来ていることに子ども達が気が付かないので、そのまま少し見ていました。すると娘が「ゆみこせんせ~~!!」と笑顔で園長先生に抱きついたのです。
びっくりしました。
娘は少し気難しい部分があって、私や身内以外の人にそんな風に甘えていくことがない子どもでした。赤ちゃんのときから保育園に預けてきたけど、初めてのことです。
先生のことが好きなんだな~、先生が娘を大事にしてくれているんだな~。
と、とても嬉しく、そして心から安心しました。
(息子は人懐こく誰にでも笑顔で甘えていくタイプです、、、)
4月から希望していた保育所への入所が決まり、この園には年度末までお世話になりました。
認可外だったので保育料の負担が大きかった点が希望園へ移る一番の理由となりました。もし経済的余裕があれば、そのままこの園にお世話になったと思います。
娘がこんなにも心を開いて過ごせる園。
母としてただただ感謝をし、保育士として勉強させられました。
●お子さんを希望の園に入れられないあなたへ
あなたの「保育観」は大事です。
自分の保育観に合っていない園に我が子を預けるということはストレスだと思います。
それは保育観の記事に書いたことですし、確かにその通りのことなのです。
保育観の記事を読めば一層に我が子のために妥協したくない思いが膨らんだでしょうし、それでもどうにもならない世の中の現状に憤りや不満を感じもするでしょう。
ですがどうしても預けたい園に預けられないときは妥協出来る点、出来ない点を探して預けるしかありません。
「自分の考え」と「我が子」と「園」をよくよく見つめて、折り合いの付くところをじっくり探してみて下さい。
理想の園とは違うかもしれません。
自分の思う「園にはこうあって欲しい」という要望からは離れているかもしれません。
いくつか妥協をして選んだ園の先生のことを「信頼して!」と言ってもなかなかそういう気になれないかもしれません。
でもあなたがじっくり選んだ園なら大丈夫です。
たとえ理想から離れていたとしても、あなたがお子さんのために選んだのなら大丈夫です。
預け先の先生への信頼は預け始めてから築いたらいいのです。(先生側が頑張ってくれますからね!!)
今はじっくり園選びをした「自分」を信頼して下さい。
あなたが考えて選んだ園なら大丈夫です。
あなたとあなたのお子さんが
素敵な園とご縁がありますように。
お祈りしています。
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園選びに自信がないという方は、あれば地域の保活セミナーに出向くのもいいと思います。選び方については書籍も出ています。
保育園で困ったときに開く本 保活から新制度・園生活まで [ 朝日新聞出版 ] 価格:1,080円 |
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まずは見学に行ってみるということも大事です。
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