保育実習最後に子どもへ贈るプレゼント、本当に必要ですか?
保育実習真っ只中頑張ってます!という保育学生さん。
これから実習なんです、緊張してます!という保育学生さん。
お疲れ様です。
実習に向けてのご相談や、実習中に悩んでいることに対するご相談は多いのですが、
たまに「実習最後の日に子ども達に渡すプレゼントについて」相談されることも出てきました。
「実習中に仲良くなった子ども達に何かプレゼントして喜ばせたい!」
という想いを抱えている方や
「実習終わりに手作りのものをプレゼントするのって暗黙のお約束ですよね?」
と義務感を抱えている方など
ご相談の方によって想いは色々あるようですが、
みなさん何を作ってプレゼントしたらいいんだろうと悩まれていました。
お気持ちとてもよくわかります!
私も保育実習は当然経験してきていますし、その都度
「今回は何を渡そう、何を作ろう」
とみなさんと同じように悩んできました。
私の場合は、元々製作が得意!という強みもあり、結構手の込んだものをプレゼントした記憶があります。
・・・が、実習生を経て、実習生を指導する立場も何度も経験した上で、
その「実習最後に贈る子ども達へのプレゼント」について思うところがあります。
「実習最後に贈る子ども達へのプレゼント」って
本当に必要ですか?
正直私は、絶対に必要なものとは思っていません。
(私個人の見解です。いち保育士の意見と思ってきいてくださいね)
保育実習はそれでなくても、とても疲れるものです。
慣れない環境、保育士(幼稚園教諭)として緊張して過ごさなければならない時間、考察や実践の数々、そして何より実習記録の大変さ。
実習中もさることながら、帰宅してからもその記録を書く業務の大変なこと。
現場で働く誰もが知っています。(経験していますのでね)
実際に就労してからはそれほどまで書類業務が過酷ではないので、この実習記録については度々問題提起されているのを見かけますが・・・。
現状はまだ大変なことと思います。
そして設定保育をさせて頂けることになると、その保育準備もあると思います。
他にも絵本の読み聞かせ練習、ピアノの練習など、しておかなければならないことが盛り沢山なはずです。
また、しっかりと休息をとらないと翌日の実習に影響が出かねません。
そんな中で、プレゼント作り・・・。
何か贈りたいという気持ちはわかりますが、そのための労力、本当に残っていますか?
プレゼント作りをすることで、
実習記録の内容が疎かであったり、保育準備(保育のための諸々の練習も含む)が不十分であったり、翌日に疲れが残ったり・・・。
そのようになるのであれば、プレゼントはすべきでないと思います。
指導保育士の立場から言わせて頂くと、
そのプレゼントは実習における評価の対象ではありませんし、
どれほどに立派な手作りプレゼントを持って来られても、
実習するときの姿や実習記録がしっかりと出来ていなければ、とても評価なんて出来ません。
正直に白状すると(恥ずかしいですが)、
私は保育実習生のとき、子ども達にプレゼントしたい!という気持ちだけでなく、
「私の製作アイデア、見て欲しい!」「私作るの得意なんです!」
と先生方にアピールしたい、よこしまな気持ちがありました。
だけど今は、それがいかに無駄なことであったかわかります。
もし、それらをアピールしたいのであれば、それは設定保育の中でこそ発揮すべきことだからです。
私みたいな考えでなく、みなさんはもっとピュアな気持ちでいるかもしれませんが、自身の体験も正直に記しておくので(恥ずかしいですけど!笑)参考にしてくださいね。
そしてみなさんに、一番伝えなければならないことを言いますね。
大事なことですよ。
子ども達にとっては、あなたが保育園に来てくれた、そのことこそが喜びです。
実習生が来ると子ども達はとっても嬉しいんです。
一緒に遊んでくれたら更に更に嬉しいんです。
実習生にとっては勉強であり、資格を取るために必要な期間ですが、子ども達にとってはそうではないんです。
「いつもと違う先生がいる!一緒に遊んでくれる!」
そのことこそが喜びなんです。
プレゼントなんてなくても大丈夫なんですよ。
実習に来てくれただけで嬉しいんですから。
これは本当に大事なことですので、覚えておいてくださいね。
「それでもやっぱり何かしたい!」というあなた。
その気持ちもわかるんです。
だって可愛いですもんね、子ども達。
何か思い出に・・・という想いもわからなくはないんです。
そんなにあなたにおすすめするのは、クラスに一枚の手紙です。
子ども達に読めるよう大き目のひらがなで、少し可愛い手紙にしませんか?
きっと担任保育士は保育室に掲示してくれると思います。
一人一人に贈りたいのならば、簡単な折り紙メダルなどで充分だと思います。
日々の実習に支障を来たさない範囲のものを用意しましょう。
これは絶対に約束して欲しいです。
あなたの保育実習があなたにとって実りあるものとなりますように。
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