あなたが否定されたのではありません!!
保育をしていると、こんな場面に出会うことってあると思うんです。
いつも考えているのは子どものこと。
「こんなときはどうしたらいいのかな」と試行錯誤を繰り返し、時に勉強し、努力を重ねているあなた。
そんな努力の最中に、自分の保育を否定されたら傷付きますよね。
頑張っている分傷付く気持ち、わかります。
いつも考えているのは子どものこと。
経験も増え、自分の保育観が確立し「これが自分の保育です!!」と堂々と言えるようになったあなた。
そんな自信溢れる保育者生活の中で、自分の保育を否定されたら癪に障ったり、憤りを感じたりするかもしれませんね。
実績を積んでいる分そう感じる気持ち、わかります。
そんなあなたにひとつお伝えしておくことがあります。
大事なことなので、しっかり聞いてくださいね。
あなたが否定されたのではありません!!
あなたの保育に意見されたのであって、決してあなたが否定されたのではありません。
そのことはよく理解しておいてくださいね。
先日の「保育をみる目を正しく養う方法」という記事について随分反響があり、賛同して下さる方が多かったのですが、中には傷付いたり憤りを感じたりした方もいるようでした。
だけどこういうことって、保育の現場にこそ転がっていませんか?
先輩保育士に「そのやり方よくないよ」と言われたり、一緒にクラスを持っている先生に意見されたりすることってあると思うんです。
そんな時に思い出して欲しいんです。
あなたが否定されたのではないということを。
後輩指導において、こんな経験をしたことがありました。
毎日明るくまだ2年目の保育士ながら一生懸命保育をしている先生がいました。
保育をする中で、私はその先生にひとつアドバイスをしたんです。
叱ったのではなく「こうした方がいいよ」というアドバイスだったのですが、その先生は私以外の先輩保育士からもそのことを再三言われて来ていたようで、私にまで指摘され、傷付き憤り、私を含めた保育士たちと一切口を利かなくなってしまいました。拗ねてしまったんですね。
誰もその先生を責めてはいないし、成長を願っての、その先生を想ってのアドバイスをしていたので、みんなとても残念に感じました。
そして園長先生により「その先生への指導は誰も今後一切しないこと」というルールが作られました。(その先生の成長は促せなくても辞められて人員が減るよりは良いという判断でした。)
とてもささやかな内容のアドバイスで(ゴミの捨て方とかそんなこと)言い方に問題もなかったと思います。ただその時のことを私、後悔しているんです。
アドバイスしたことを後悔してるのではないですよ。
ひとこと「あなたを否定しているのではないよ」と添えればよかったなあと。
私のブログを読んでいる先生方に、その後輩みたいになってほしくないし、私みたいに後悔もしてほしくないので、お伝えすることにしました。
中には「いやいや甘いでしょ。それで辞めるなら辞めるべきでしょ。」「私が新人のときに受けた指導はそりゃあもう恐くて辛くて激しくて、それで今があります!」と言う方もいるでしょう。
私もその育てられ方をした保育士です。
でも子ども一人一人を大事にするように、保育士一人一人を大事にする。その想いや考えを伝えるって今とても必要なことだと私は思っています。
今日はその、
あなたが否定されたのではありません!!
ということだけをお伝えしたかったのですが、以前にもこのような記事を書いています。新人保育者さんでなくても、自分に当てはまるなあと思った方。読んでみてください。指導を受けた時のうめ先生流受け止め方をまとめています。
あなたが先輩保育士や保育士仲間からの指導や意見に心を折らないで、更に素敵な保育士にステップアップしていくことを心から願っています。