うめ先生のブログ

「子どもを集める」のではなく「子どもが集まる」保育をしよう!

母園で実習をすることについて

実習先を選ぶということに関して、このようなご相談が時々来ます。

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大好きだった保育園。

保育の道に進むきっかけをくれた保育園。

そんな母園を実習先に選んでいいものかどうか、ということですね。

 

ご相談に来られる保育学生さんたちの様子から、本当に母園が好きだった様子が伝わり微笑ましく感じました。

母園が好きだったり、素敵な思い出があったりするからこそのお悩みだと思います。

 

今回は「母園で実習することについて」私なりの考えを書いてみたいと思います。

現役の先生方で私とは違う考えの先生がいましたら、是非コメントを下さいね。

保育学生さんたちの参考になることと思います。

 

母園で実習することについて

 

◎教え子が実習に来たら迷惑?

「自分の教え子が実習に来た」

私はそんな経験をしたことがなかったのですが、私だったら迷惑どころかとても嬉しく思います。保育園時代の思い出が悪いものであれば、そこへ実習に行きたいとは思わないはずです。

自分の保育や自分の思いがしっかりと届いていたのだと嬉しく感じると思います。

 

時を経て、またあなたを教えることが出来る、あなたの成長を見ることが出来る。

そんな機会を頂ける。

こんな幸せなことはないのではないでしょうか。

 

◎教え子が来たら気を遣う?

「気を遣う」ということに関して言うと、それは教え子が実習に来たとしても、他の学生さんが実習に来たとしても、良い意味で気を遣うものです。

 

この実習を良い学びの機会、経験の機会として欲しい。

実習指導にあたる保育者はそう願っています。

また、お預かりしている子どもたちと同様に、実習生に対しても、怪我なく体調を崩さず楽しい時間を過ごして欲しいと願います。

 

「実は無理していないかな」「頑張りすぎていないかな」「良い学びは出来ているかな」「困っていることはないかな」

そんな風に気を遣うのです。

それは悪い意味ではなく、「素敵な保育者を育てる」という意味において現役保育者に与えられた職務の一つなのだと私は考えます。

 

つまり「教え子だから」ということではないのです。

 

◎特別扱いされちゃう?

これは正直なところ、園や人(指導保育者)によるかもしれません。

保育者も人です。

「はじめまして」の実習生と、幼い時に一緒に過ごした実習生。

よく知った子へ情が傾くことは、人の性としてないことではないと思うのです。

 

その情があるが故に、あなたを特別厳しく指導し育てようと思う保育者もいるでしょう。

同じように情があるが故に、あなたを贔屓目で扱い甘やかしてしまう保育者もいるかもしれません。

そして、これらを無意識にしてしまう保育者だっていると思うのです。

もちろん、その情があっても、冷静に関わることが出来る保育者だっていると思います。

 

先ほどの項目の「気を遣う」の意味がこの「特別扱い」や「贔屓目にみる」ということであれば、それはその保育者によるということではないでしょうか。

 

また園によっては方針として「卒園生(教え子)を優遇する」というところもあります。

教え子の実習評価を甘くするという意味ではなくて、「卒園生の実習大歓迎、卒園生を優先して雇います!」という考え方です。

そうすると決して贔屓目に扱っているわけではなくても、他の実習生からはそう感じることがあるかもしれません。

 

◎他の実習生と同じように接して欲しい!

そういった観点から考えて、もしあなたが心の底から「他の実習生と全く同じように接して欲しい」「教え子にかける情は全く不要なんです」と思うならば、最初から母園に行かなければよいのではないかと私は思います。

これまで全くご縁のなかった園に行けば、「気を遣わせるかもしれない」「贔屓目で扱われたらどうしよう」そんな悩みはなくなるはずです。

 

母園で実習したいという気持ちと、教え子としての扱いは断固拒否という気持ちを天秤にかけて考えたらいいのではないでしょうか?

 

◎それでも母園で学びたい!!

その気持ちは全く悪いことではありませんし、否定されるものでもないと思います。

あなたにとって母園が素晴らしい場所であったからこそ、またそこで学びたいと思ったのでしょう。

その気持ちを大事にして一生懸命実習に励めばいいのではないでしょうか。

「気を遣われるかもしれない」「贔屓目に扱われるかもしれない」

という心配は取り越し苦労で終わるかもしれません。

またそういった心配が的中したとしても、そこからの学びがあるかもしれませんよ。

 

◎教え子として特別扱いされたい!!

実を言うと「特別扱いされたい!母園に行けば贔屓目でみてもらえるでしょうか?」という逆のご相談もありました。

これに関しては先の項目に書いたとおり、園や指導保育者による・・・と思うのです。

そして特別扱いされた結果、厳しく指導を受けるのかもしれませんし、甘やかされるのかもしれません。

特に特別な扱いはないまま終わるということだってあるかもしれません。

 

◎保育実習をするということ

そもそも「特別扱い」とはなんでしょうか?

「昔はあなたとっても大変だったのよ、でもその分可愛かった!」と言われること?

「あなたにはいい先生に育って欲しいから厳しく指導するね!」と対応されること?

「遅刻したけど大目にみてあげるね」と甘やかされること?

就職の内定をもらうこと?

 

保育実習は保育者になる為の学びの機会です。

そして社会人になる為の学びの機会です。

 

どの園へ行き、どのような指導を受けるとしても、その実習の本分を自ら見失わないことが大事だと思います。

もしもあなたの言う「特別扱い」に、邪まな気持ちがあるのなら、それは実習に行く前に自分で摘んでおきましょう。

 

◎うめ先生がみた実習生のはなし

私は自分の教え子が実習に来たという経験をする前に現場を離れましたが、園の卒園生が実習に来たということは何度か経験があるんです。

中でも印象に残っているのが、園長先生の教え子だった花さん。

 

園長先生もとても嬉しかったのでしょう。

職員たちが、「○○先生」と苗字に先生を付けて呼ぶ中でも「花ちゃん」と昔呼んでいたように呼ぶのです。

休憩中や保育時間外ならまだしも、子どもたちの前でも「花ちゃん」です。

 

花さんも最初は他の実習生同様に過ごしていたのに、段々と休憩時間は園長室に行き、そのままそこで過ごしたり、実習指導の保育者に尋ねるべきことも園長先生のところへ行き質問したりするようになりました。

 

園長先生が花さんを可愛く思う気持ちや、花さんが園長先生を頼りにする気持ちはわかるのですが他の実習生も、職員たちも快くは思えないですね。

もちろんそれが実習の評価に響くとか、就職に何か差し支えるとか、そういうことではないのです。

 

でも「それでいいのかな?」

そんな風に感じた出来事でした。

 

◎母園で実習をするということ

それは決して悪いことではありませんし、否定されることでもありません。

園や保育者側からすると喜ばしく思うことでもあるのです。

なので「迷惑かもしれない」と思う必要はないと思います。

 

ただ教え子故に、保育者も人として情を持つことはあるということ。

その情がどのように作用するのかはその保育者によるということです。

 

そして私個人の考えを述べると、母園での実習は否定しませんが他園での実習も是非経験して欲しいと思います。

自分の育った園以外の園に行くことは、保育の幅や保育の考え方の幅を広げることになります。出会う人が増えます。経験も増えます。

 

それは、後のあなたの財産ですよ。

 

 

 

 あなたの保育実習が、あなたにとって実りあるものとなりますように。

 

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