謙虚な気持ちと相手を尊重する気持ちを持つ。より良い人間関係のために!
現在四年制の大学で保育を学ぶ学生さんからの相談が来ました。
はっきり言って「自分の方が知識が豊富!」と思っている四年制出身者のことを先輩保育者はよく思わないでしょう。
確かに短期大学や専門学校で学び資格や免許を取得することに比べ、大学での学びは教育や保育、またはそれに関連する分野についてより深く研鑽することが出来ます。そうして得た知識は紛れもなくあなたの財産です。
ですが短大卒であろうと年齢が同じであろうと(あるいは年下であろうとも!)先に就職している保育者はあなたより先に現場で多くの経験をし、そこから得た知識はあなたより豊富です。そして中には、独学で自分の興味のある分野の学びを深めている先生もいることでしょう。
先輩だけではありません。
もしかしたら同期にはあなたと違い、短大や専門学校出身の先生がいるかもしれません。
その方たちに比べてあなたの方が知識を持っているか。学歴からみればそう判断出来るかもしれませんが、実際のところはわかりませんよね。
保育者にとって何より大切なことは、保育者としての在り方で、人としての在り方です。
驕らず謙虚な気持ちで先輩の指導を仰げば、あなたが先輩より学歴があっても年上であっても、円満な関係が築けるのではないでしょうか?
また同期に対しても同じで、学歴や年齢に違いがあっても同期として助け合い支え合うことが出来れば、良い関係が築けるはずです。
驕らず謙虚な姿勢のあなたに対して「よく思わない」なんて言う人はいませんよ。
一方で逆の立場の保育者さんからも相談が来ました。
来年度の新人さんが四年制卒で、自分より学歴があることや年齢が年上であることを気にしていました。
まず、四年制卒であろうと短大や専門学校卒であろうと職務は同じです。
そこに引け目を感じる必要はありません。あなたは資格(あるいは免許)を保持し、保育者として既に経験しているのです。先輩保育者として後輩を導いてあげて下さい。
後輩が自分より年上、ということもよくあることです。
ご相談のようなケースもありますし、一般職や主婦業を経て保育を志したというケースもあります。
どちらにしろあなたの方が現場での経験があるので先輩に違いありません。先輩保育者として後輩を導くこともまた仕事のひとつです。
ただね。
保育者にとって何より大切なことは、保育者としての在り方で、人としての在り方です。
後輩であっても年齢が上であれば、人生においてはあなたの先輩です。
また年齢という枠だけでなく、「後輩」と言うてもあなたより優れている箇所はあると思います。そのことを認め相手を尊重する姿勢を持ちましょう。
そうすれば「後輩なのに学歴が年齢が」なんて気にすることもなくなりますよ。
ここまで読んで気が付いた方もいるかもしれませんね。
謙虚な気持ちで、相手を尊重する。
これは本当は先輩後輩に関係なく、学歴年齢云々にも関係なく、人間関係においてとても大切なことなのです。
人と関わる上で大切なこと、それは人としての在り方が表れる部分でもあります。
私たちは人を育てる仕事をするのですから、人と関わる上で大切なことはしっかり身につけておきたいですね。
【補足】保育を志す中高生もこのブログを読んでいるので
保育士資格は四年制卒でも短大や専門学校卒、または自分で試験を受けても「保育士資格」です。
幼稚園教諭免許は大学卒業以上の学歴だと幼稚園教諭一種免許、短期大学卒業以上(専門学校で取得可能なところもある)で幼稚園教諭二種免許となります。
一種免許でも二種免許でもその職務に違いはありません。仕事内容はまったく同じです!(一種だから発言権があるとか、一種だからすぐに主担任になれるとか、そういったことはないのです。)
ただ、幼稚園の園長職に就くためには一種免許が必要となります。
必要となったときに通信制大学などで一種免許を目指す方もいます。
他にも定められた期間の実務経験を積み、自治体の定める大学などで所定の単位を取得するという方法でも一種免許への切り替えが可能です。
二種免許の先生でも「幼稚園の園長になりたい!」と思った段階で一種免許を取得することが出来るというわけなのです。
※ちなみにこのブログ内で「保育者」と記載している場合は、保育士だけでなく幼稚園教諭、保育教諭も含んでいます。「保育士」と記載している場合は、保育士資格者のことです。
※ご質問ご相談について
最近個別相談へのお申し込みがありがたいことに増えています。
個別相談へのお申し込みは
こちらから→個別相談30分コース
尚、しばらくの間おためしで
中学生は相談無料(30分 月1回まで)
高校生は初回無料(30分コースのみ)にしました。
中高生はまずLINEやSNSからご連絡下さいね。
(業務に差し支えるようなことがあれば中止も考えていますのでいまのうちにどうぞ)
よろしくお願いします。